ロマンあふれるソロ用クッカー!ロスコ 戦闘飯盒2型レビュー
キャンプ道具には色々ブームがございますが、本日紹介するのもブームの真っ只中にある商品。
戦闘飯盒2型です。
戦闘飯盒2型とは
詳しい説明は省きますが、自衛隊で個人用に使われる飯盒と同じ金型を使って作られているアルミ製飯盒です。
昔からある林間学校で使われる飯盒は4合炊きサイズで、戦闘飯盒2型は2合炊き。
サイズは半分なのにお値段は4倍というパラドックスが発生。
山用品、アウトドア用品なんてそんなもんです。
サイズ以外の大きな違いとして、中蓋にスリットがあるんです。
これがあることで、蒸気が中蓋の方に抜けます。
米を炊くのと同時に蒸し料理ができるんですね~。
他に吊りハンドルが外しやすいとか、細かな違いはあるのですがこの蒸し調理ができる点、パッキングサイズが小さい点というのが魅力。
主にソロキャンパーに人気が出ております。
写真は上蓋。蓋をロックできる金具がハンドルを兼ね、フライパン的な使い方が可能。
もちろんフライパンの方が使いやすいわけですが、そこは1つの道具で色々できちゃう方が荷物を減らせるというところで一つご理解お願いします。
コーティングなど一切ない単なるアルミなので、普通のフライパン感覚で使うと焦げつきます。油は少し多めで。
深さがあるので、茹でたりもしやすいのはメリットです。
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私が購入したのはロスコ製。ヨドバシや楽天市場などで定価で買えるため、入手性は悪くないです。
Amazonはボッタ値なのでリンクは貼らずにおきます。
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他メーカーではエバニュー(山岳飯盒弐型)、moose room worksはロスコに比べると入手困難でプレ値に。
私も北海道のmoose room worksさんを応援したかったのですが、買えませんでした。
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ロゴスからも最近「23式ハンゴウ」という商品が出まして、今のところ定価で買えますね。
どれを買うかは好みでよろしいかと。サイズは大体同じで、できることも同じです。
留め具やハンドルの仕様、細かい中蓋のサイズなどが各社数mm違うようで、オプション品を追加する際はそこの専用品を選んだ方が良さそうですね。
戦闘飯盒2型 実際に使ってみた・水蒸気炊飯
さっそく実際に使ってレビューしますよ!
まずはお米とレトルト食品で作るガパオライス。
中蓋に米を1合、本体には水を300mlほど入れています。
中蓋で炊ける米の量は最大1合、本体側で炊く場合は2合になります。
お米は研いでから水を1合に対して200ml、30分吸水させました。
本体側にはレトルト食品を入れて、このまま温めます。
写真のガパオは西友で買ったものです。
レトルト食品を温める際、鍋に蓋をしたまま湯煎するのは爆発の可能性があるので禁止のようです。
しかし蓋をしないと米が炊けませんから、今回は気にせずいきますよ。
気になる方はお湯だけを沸かしてから一旦火を止め、レトルト食品を入れ、中蓋と上蓋を閉め、再び弱火で着火するようにすればリスクは減らせると思います。
火力を随時コントロールできる状況であれば、全然大丈夫でしたが。
蓋をして、火にかけます。
そのうちグツグツとお湯が沸騰する音が聞こえてくるので、弱火に落として30分。
蓋の隙間からは水分が出てきます。
中でどんな調理をするかにもよりますが、そこそこの量が出てきましたw
木のテーブルの上で調理する際はご注意ください。
30分したら火を止め、10分蒸らし。
上手に炊けました~!
蒸気で炊くので焦げもしませんし、ふっくらして美味しかったです。
この水蒸気炊飯が何かしらの米たきテクニック不要で誰でもできる、というのも飯盒2型が人気のある一因じゃないかと。
米が冷める前に、急ぎます。上蓋をフライパンに、目玉焼き作成。
油を少し多めに熱し、卵を投入。
白米を食べて穴を掘り、レトルトガパオをぶっかけ。
鶏ひき肉が家に余っていたので、炒めて追加しています。
西友のガパオにはすごく肉が入っているということはありません。
目玉焼きもすぐにできました~。
上蓋と中蓋ですが、この写真のように双方を連結して持てます。
テーブルが無い状況でも手に持って食べられるというわけですね。
もちろん食べやすくはないのですが、のんびり食事できず即時行動しないといけない自衛隊ならではの仕様というところでしょうか。
目玉焼きは少々焦げていますが、油を多めにしたことで蓋への焦げつきは無く。
カリカリして十分美味しくいただきました。
焚き火での飯盒調理~おでんと白米とボイルウインナー
キャンプで焚き火を使うとどうなんだい、と思われる方も多いでしょう。
アルミ製クッカーなので地獄の業火状態の焚き火では、色々焦げます。
ごく一般的な焚き火なら大丈夫。
本体側にはおでんをセット。
これはスーパーで買った一人前のおでんです。
分量通り水800ml入れたら、後ほど吹きこぼれがけっこうありました。
中蓋には米0.5合と水100mlを入れ、焚き火にかけます。
おでんが沸騰したら弱火に。そのまま30分ほどコトコト煮込みます。
バーナー調理の時と同じく、火から下ろして10分蒸らし。
焚き火で黒いススが付いているはずですが、本体がOD色だと全然分かりませんね。
できあがり!
おでんの水分がかなり減っていますね。
白米は少しおでんのダシの味がしましたが、美味しくいただきました。
上蓋ではキャンプ場でゲットしたウインナーを茹でていただきます。
茹でると油も不要なので、洗う時に楽ですね。
こちらのお味も美味しゅうございました。
かなり食べ進んでしまっている写真。
本体の底は見えにくいけどススが付いているので、テーブルに置くと黒くなります。
水分が多いメニューだと、お湯で流すだけでほぼキレイになるので洗い物も楽でしたね。
戦闘飯盒2型 使ってみての感想
一人分のご飯を炊きながら、並行してもう一品調理ができるのが便利です!
中に調味料やら食器や食品、無駄なくパッキングして持っていける。
あとは見た目のデザインも、まさにアウトドア!という飯盒ですからね。
ロマンがある道具で、多少値段が張っても人気が出る理由が分かります。
ツーバーナーコンロを持っているファミリーキャンパーなら、別に無くても良い道具ですね。そもそもサイズが小さすぎますし。
焚き火調理すると汚れるので、気になる方はバーナーだけで使いましょう。
ススで汚れるのも味、と割り切れるなら焚き火も解禁で。
ロック兼ハンドルは底面に来るのでバーナーで使っていても、一度の使用で塗装が焼けて赤くなります。
最後に補足として、私は吊り下げハンドルをオプションの短いタイプに変更しています。
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ロスコ製とmoose製は、このようにハンドルが短いオプション品があります。
エバニューは短いものが最初から付属。
ロゴスは中間ぐらいの長さが付属。
パッキングしやすいのは短い方ですが、調理中に扱いやすいのは長い方です。
ロスコにショートタイプ装備ですと、吊り調理しながら上蓋が開けられませんので。
パッキングを重視か、吊り調理を重視か、これはお好みで選んでください。
飯盒2型を使うレシピに関してですが、こんな本があります。
「飯盒2型絶品定食レシピ」。
こちらは別記事で、改めてご紹介しますのでお楽しみに!
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