SOTO レギュレーター2バーナー GRIDのレビュー
お正月が終わってしまいましたね~。
今日から仕事という方も多いのではないでしょうか。
サービス業の方だと年末年始も関係なかったでしょうから、ほんとお疲れ様です。
では新年最初のキャンプギアレビュー、行ってみましょう。
SOTO レギュレーター2バーナー GRID ST-526
新富士バーナー、SOTOのツーバーナーコンロ。
レギュレーター2バーナーGRIDです!
確か2018年の新製品だったはず。軽量コンパクトなCBガスツーバーナーです。
調達しやすいCB缶を使うツーバーナーコンロは、ずっと欲しかったんですよ。
私自身も欲しかったのもありますし、奥様が展示品を見て「こういうの欲しいわ~」と言ったので、舌の根が乾かぬうちに即購入しました。
型番はST-526。
SOTOのST-310やST-301は型番で呼ばれがちですけど、これはあまり呼ばれていないと思います。
「GRID」「グリッド」て呼ばれる方が多くなるんじゃないだろうかと。
ストームブレイカーやMUKAストーブ、アミカスなど呼称が付いていると、そうですよね。
ST-330 FUSIONだけ、ST-330かフュージョンなのかヒュージョンなのかの三択。
野沢雅子さん的にはヒュージョンです。
開封チェック
みーこさんによる臭いチェック中。結果はもちろんヨシ!
ダメと猫に言われても困るんですけどね。
GRIDの名が示す通り、格子状の見た目。直角デザインで構成されたツーバーナーです。
この状態ですと、幅468×奥行251×高さ116mm。
ツーバーナーコンロとしては、実にスリムかつコンパクト。
テーブルトップはステンレスで、ゴトクはスチールです。
3方向を囲う、風防も標準装備。
風防の高さは低いながらも、十分風を防いでくれます。
風防セット時のサイズは幅473×奥行252×高さ145mm。
重量は2.25kg、ツーバーナーとしてはかなり軽量ですね。
風防の横のパーツは、使わない時は取り外せます。
青いフィルムシールは保護用のものなので、使う前に剥がしましょう。
後ろの風防は、下の方に倒れるだけ。
ガス缶をセットする時には、この後ろ側からになります。
こちらがガス缶をセットする受け側。
左上に白い樹脂部品がありますよね。ここにCBガスの切り欠きをあわせます。
こちらがCBガス缶ドッキング直前の写真。
切り欠きを合わせて押し込んだら、ガス缶を右にくるっと回して、止まるところでロック。
反対方向には回りませんので、間違うことはありません。
このセットは天板の下なので手探りになります。
目視で確認しながらガス缶を入れられる、イワタニなどのコンロの方が誰にでも扱いやすいですね。
CBガス缶は後ろからちょっとはみ出ます。後ろの風防を立てても立てなくてもOK。
このはみ出た部分は脚が無く、宙に浮きます。
テーブルのスペースは本体の脚が載るだけのサイズ、約47×26cmあれば大丈夫です。
オプションのGRIDテーブル
オプションで後部にセットできるテーブルもあります。
これを使う場合は、テーブルの奥行が38cmぐらい必要。
ワイヤーの脚を天板の穴に入れるだけの簡単セッティングですが、少し固い。
頻繁につけ外しする想定ではなく、作ったらこのままです。
ガス缶の上から、置くようにセットするだけ。
調味料などを置けるスペースになります。
固定などはありませんので、蹴飛ばすとズレてしまいます。
専用オプションだけあって、バーナー天板とフラットになりとても美しい。
使える鍋にはサイズ制限あり
こちらは家で鍋をした時の写真。
鍋のサイズは26cm。大きめの鍋を使う時は、風防が邪魔になるのでたたみます。
バーナー自体がコンパクトなので、バーナー同士の距離も狭いです。
大きな鍋はお互いに当たってしまうため2つ同時には使えません。
こちらはユニフレームのクッカー・Fan5 DXの大鍋(直径23cm)とフライパン(直径22.5cm)を同時に使っているところ。
Fan5 DXのサイズですと、風防を立てていてもギリギリ大丈夫です。
これ以上大きな鍋ですと、風防を外さないといけません。
2口バーナーにまたがっての大型鉄板の使用ですが、これは説明書で明確に禁止事項になっていました。
SOTO製品で言うと、ST-560アルミグリドルは使えません。
大人数に焼きそばを振る舞いたい!という用途にはGRIDは向いてません。
いくらステンレスの天板があっても、ガスボンベ方向への輻射熱を防ぎきれないということで禁止されているのかと思います。
使用可能なオプションとしては、1バーナーサイズ。
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こちらはメーカー様のお墨付きで使えます。
Sって商品名ですが、今はこの1サイズのみ。
そのうちLも出るのかもしれないですね。
オプションテーブルを使っていれば、ガス缶への輻射熱はかなり防げるはずですけど。
メーカー様の公式な対応を待つのが吉です。
収納ケースについて
収納袋は標準で付属します。
ポリエステル製の、GRIDにジャストサイズな袋。
マチもあるし、中身飛び出し防止ベルトもあるし、風防をしまうスペースもあります。
しかし、肝心のGRID本体がお世辞にも丈夫とは言えません。
同じSOTO製ツーバーナーのST-525や、ユニフレームのツインバーナー US-1900ほどの強度がありません。
GRIDだけを持ち運ぶなら標準の収納バッグでもいいんですけど、キャンプだと他の道具も大量に運びますよね。
標準収納袋ですと、何かの拍子に潰れたり曲がったりしないか、ちょっと不安です。
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SOTOさんもそれを見越して、専用ハードケースを販売しております。
ハードといってもカチカチではなく、柔軟性のあるEVA樹脂です。
ケースだけでシングルバーナー買えてしまうぐらいのお値段。
確かにEVA樹脂でこの大きさだと、このぐらいの値段になるなーとは分かるんですけど。
もう少し安く、3,000円くらいで作ってほしいところです。
専用品だけあって、パーフェクトに収まります。
もちろん保護性能は、標準付属の袋とは雲泥の差。
カセットガス缶2本も収納できて、風防もしまえて、オプションのGRIDテーブルも入ります。
モノとしてはとても良く、GRIDをキャンプに持ち出すなら絶対にあった方がいいです。
問題は値段だけですね。
実際に使ってみての感想
年始キャンプで実際に使ってきました。
テーブルはAmazonで買った、天板サイズ横56×奥行40cmのもの。
アルミ天板なんですが、ツーバーナー本体、オプションのGRIDテーブルともに滑ります。
これはSOTOさん、毎度のことですね。
ゴムを切って足に両面テープを貼ればいいんですけど、そろそろメーカーさんでも対応してくれませんかね。
地べたで使う想定のシングルバーナーはまだ許せるとして、今回のGRIDは主にテーブルの上で使うものですから。
気温6℃の環境でも、パワーガスを使えば全く問題なし。
高火力からとろ火まで、自在です。
さすがマイクロレギュレーター搭載!といったところです。
社外品の激安カセットボンベも、比較のために使ってみました。
火は付きまして、一応使うことはできます。
しかし気温一桁と寒いと、どうしても一定以上に火力が上がりません。
家では普通に使えますけどね。
バーナーの形状は炎が真ん中に集中しがちで、特にフライパンで焼き物をしていると火力ムラが気になりました。
ゴトクの中心幅はシェラカップがすり抜ける大きさ(8cm)ですし、バーナーパッドを用意してもいいかと。
2020.1.8 注意追記
記事公開後に、ツイッターで有益な情報を頂きました。
同じくGRIDを使われている方が、バーナーパッドは使用可能かメーカーに質問したところ
「試験はしてませんが、輻射熱がかなり高温になると想定されるので使わないで」と返答があったそうです。
バーナーパッドと鉄板やスキレットに、それほどの違いは無いと思うんですよね。
もし事故が起こった際の責任を取りたくないのは分かるんですが、あまりにも自社製品に対して弱気じゃねぇかと思うわけですよ。
独自に検証してみましたので、下記ご参考にお願いします。
SOTOレギュレーター2バーナーGRIDでバーナーパッドが使えるのか実験してみた
追記ここまで
これまではシングルバーナーと炭や薪のグリル、あるいは薪ストーブという構成で料理してました。
やはりガスを二口同時に使えるのは便利ですね。
ご飯を炊きながら別な料理を焼いたり、煮たりが自在ですから。
シングルバーナー2つ使っても同じでしょ、と思いますよね?
同じですよ。むしろ収納サイズはそっちの方が小さくて、軽いですw
ツーバーナーの方が、セットした姿がスッキリして見えるというだけです。
オプションのGRIDテーブルは、あれば調味料などのちょっとした物置きに便利。
無くてもどうにかなりますw
餃子を焼いて油が飛んでますが、フラットな天板の掃除は簡単でした。
ゴトクが外せれば、もっと掃除しやすいんですが指や雑巾が入らないほどではありません。
バーナーヘッドの回りは少し段差が付いて盛り上がっていますので、よほど大量に吹きこぼさない限り細かい隙間に流れることもないかと思います。
こちらは朝食の準備中。
子ども用にウインナーを大量に焼いて、もう片方でパンを焼いたり...
GRIDテーブルにはコーヒーを置いています。活躍してますね。
うちの奥様も使ってみましたが、最初はガス缶のセット方法・点火方法に戸惑いがありました。
点火は先にツマミを回してガスを出してから、着火ボタンを押す感じです。
メカや横文字に弱い昭和の人間ですが、2日目には使いこなしていました。
電子レンジで何かを温めるなど、家電製品を最低限使えるスキルがある方なら大丈夫じゃないかと。
購入リンク
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本体が税別24,000円と、他社製品に比べても高額です。
Amazonだとタイムセールでたまに安くなることがあるので、そこを狙うのもいいですね。
CB缶を使うツーバーナーコンロで、テーブルに置いても低めで使えるもの。
他にはイワタニの「フラットツイン」しかありません。
ちょっとだけ安いんですけど、でかくて重いのでご注意。
ガス缶のセットしやすさや、点火のしやすさといったユーザーフレンドリーな部分は、イワタニさんの方が上だと思います。
総評
コンパクトさ、軽さ、見た目は◎。これ以上は望まないレベルです。
火力、掃除のしやすさ、使いやすさは◯。最高ではないにしても、十分。
強度、価格は△。本体は剛性がやや低め。頑丈にすると重くなるので、難しい点です。
落としたらバラバラになるとか、アウトドアで使うのに支障があるレベルの弱さではないです。
価格が高いだけの価値はあると思うのですが、年に1~2回しかキャンプしない人には勧めません。
脚の滑りやすさは×。これは改善してほしい点です。
「キッチンテーブルではない普通のテーブル上で使える」というのがこの商品の長所ですから、テーブルに置いた時に滑って動くのはいかがなものでしょう。
特に動きやすいのは、点火ボタンを押す時ですね。
ボタン裏側に指をかけて動かないようにすればいいんですが、考えなしにボタンを押すと滑って動きます。
総合としては満足ですので、今後ファミリーキャンプで活躍してもらいますよ!
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