面倒くさいよ!薪ストーブ・焚き火の箱の煙突横出しテスト
今回はうちの薪ストーブ、焚き火の箱の煙突についてです。
タケノコテントに替えたため、これまでのように真上には煙突を出せません。
そのため、煙突を横方向に伸ばし、幕外で垂直に立ち上げる取り回しが必要になります。
注意事項
テント内での火器使用は火災、一酸化炭素中毒など死亡事故のリスクがあり、テントメーカーでは禁止されております。
私も一酸化炭素警報器を2個使っておりますが、十分な換気、燃えやすいものは近くに置かないなど、細心の注意を払って自己責任にて行って下さい。
というわけで、いろいろ用意してみました。
北海道の新保製作所さんから取り寄せた煙突類、おおよそ3万円分。
小さく収納できる「マトリョーシカ煙突」が17,000円と高いです。
こちらは笑’sさんのオプション品で、焚き火の箱に106Φ煙突を接続するための変換アダプターです。
「焚き火の箱easyには使わないでください」と書かれておりますが、接続は可能です。
排気効率が良すぎて、燃えすぎてしまうため禁止しているようですね。
横から見た図。
基本的には一般的な106Φの煙突が無加工で付くのですが、今回のマトリョーシカ煙突を使う場合は加工が必要です。
理由は後ほど。
燃えすぎ抑制のためのダンパー付き煙突。これを併用します。
幕内で操作できるようにするには、変換アダプターの直後に付けないといけません。
アダプターと無加工で付く方向に付けていくと、マトリョーシカ煙突が入らないんです。
接続オスメスの違い、みたいな感じですね。
煙突直径106mmと105.5mmぐらいが交互にはまっていくべきところで、105.5mm同士がかち合ってしまう。
...言葉で説明するのは難しいですが、とにかく入らないんです!
これを防ぐためにはアダプターに繋がる煙突を本来とは逆、隙間が大きい方で繋がないといけません。
アダプターの外側に、針金を巻き付けまして。
これだけだとまだ隙間があるので、パテで埋めます。
ホームセンターで見つけた、耐火パテ。
1,100度でもOK、ということです。
針金周辺に塗りたくります。
排気ダンパーと合体!
パテがはみ出てきましたが、隙間を埋めてくれるかという期待でそのままにしておきます。
硬化時間は24時間なので、一日以上放置しました。
万一使っている時に煙突が外れると、火事になります。
このホースバンド110mmで、接続部を上から巻きました。
ここまで出来たら、いよいよ火入れ!
若洲キャンプ場で、実際にテストしに行ってきました。
先程の接続部、この写真は火入れした後ですが、こういった感じ。
このはみ出た耐火パテは、火入れ後はボロボロに崩れました。
耐火とは何だったのか。
ななめ前から見た図。
カシワのグリルスタンドで底上げして、煙突を横方向に伸ばし、鋼製束という床を支えるための金具で煙突を支えています。
拡大図。
煙突ガードはラス網というもので、新保製作所さんで購入した製品です。
マトリョーシカ煙突は長さ2,100mmのタイプです。
根本は直径106mm、上の方は直径80mmと段々細くなっているんですね。
そのため、収納する際は入れ子にして省スペースで済むという優れもの。
(ただしお値段は普通の煙突の数倍)
横方向はダンパーと1mの煙突、90度垂直に曲げて、上方向にマトリョーシカ2.1mとトップ網笠。
揺れ止め金具を付けて、ロープをペグダウンしてテンションをかけて安定させます。
強風だとちょっと不安で、もう一点ぐらい転倒防止が欲しいところです。
垂直部分に杭かパイルドライバーでも抱かせるのが簡単そうですね。
スノーピークじゃなく、安いやつで十分だと思います。
あとはグリルスタンドもSサイズでギリギリなので、もう少し大きいサイズにしようかと。
テントフロアの上に難燃耐熱シートを敷いて、その上にスタンド&薪ストーブという構成で考えています。
その場合ペグダウンできないので、重さのある土台に縛り付けて安定させ、さらに誤って触れないよう大きな土台が必要という考えです。
このあたりが有力候補です。テントに入れる時までに調達します。
ちなみに下方向への熱の放射は、焚き火の箱のオプションの遮熱シールドを付けておくとほぼ完全に遮断できます。
グリルスタンドに手を入れると、ひんやりするぐらいですよ。
肝心の燃焼は、しっかり燃えてくれました。
純正煙突は330cmという長い煙突を使っていたので、それと比べてしまうとドラフト(煙突での上昇気流、空気の吸い込み)は劣ります。
普通に燃やしている分には良いんですけど、薪の補充のために扉を開けると煙が扉から出てきてしまいました。
垂直方向にもう30cmぐらい伸ばしてもいいかもしれない。
煙突が温まるまではアダプターの隙間から煙が出てきて、とても幕内で使える感じはしませんでしたが、一旦燃えだすと快調に煙突から煙を吐き出します。
とはいえ換気はちゃんとしないと、危険なことになりますね。
今後の課題
横方向の煙突にラス網を巻いただけですと、断熱が不十分で恐らくテントが燃えます。
隙間だらけなので、当然といえば当然ですが。
手で触れるけど長時間は無理! そのぐらいの熱を放射しておりました。
以前の純正煙突では、純正煙突ガードに難燃スパッタシートを巻いて大丈夫でしたが、今度はスパッタシートだけだと厳しそうです。
遮熱する金属板をラス網に巻いて、さらにスパッタシートを巻いてみます。
むしろラス網いらなかったかもしれない。
アダプター接続部の崩れた耐火パテの影響なども含めて、幕内に入れる前にもう1回ぐらいテストしたいところです。
まとめ
ここまでしっかり読まれた方は、恐らく薪ストーブユーザーか、薪ストーブを検討されている方だけでしょう。
大多数の方は、めんどくさっ!と感じたのではないでしょうか。
危険なものを安全に扱うというのは、面倒くさいことなんです。
積載や薪の用意なども含めて敷居は高いんですが、使ってみると面白い道具です。
しかし危ない物であることは間違いないので、不用意には手を出さない方がいいですし、万人におすすめはしません。
電気の暖房の方がよっぽど安全で手軽です!
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