タケノコテントで薪ストーブを使ってみた
日に日に寒くなるこの時期、また暖房についての記事になります。
「DODタケノコテントで薪ストーブを使う」まとめになります。
私がやってきた準備と、設営などについてまとめておきますので、どこかの誰かの役に立てばと。
注意事項
テント内は火気厳禁であり、メーカーではテント内でのストーブの使用を禁止しています。
十分な安全対策をとった上で、自己責任にて行いましょう。
ストーブ本体
まずうちの薪ストーブですが、笑’sさんの「焚き火の箱 easy400G」です。
現在は側面がガラスの「400G」は売っておらず、側面がステンレス板の「400」という商品のみで、ガラス側板は別売りになっています。
純正オプションの「アンダーヒートシールド」を付けて、地面方向への輻射熱は遮断しています。
下に手を入れると冷たいぐらい遮断しますよ。
ストーブ本体は、カシワのグリルスタンドSに載せて使っています。
これは熱対策ではなく、低すぎると薪を入れにくいからですね。
また、ストーブ本体が軽いので重いグリルスタンドとくっ付けることによって安定感を出すという狙いもあります。
ストーブの足とグリルスタンドは、100円ショップで買った英単語帳なんかを挟むクリップで軽く固定しています。
「カードリング」という名前らしいです。
分かりやすい写真が無くて申し訳ないですが、右の足に銀色の輪っかが見えますでしょうか。
グリルスタンドの網と、このカードリングをパッチンと留めています。
他社の薪ストーブを使う場合も、地面への断熱のため台を使ったり板を敷いたりしましょう。
タケノコテントのフロアについて
タケノコテントのフロアは、ジッパー開閉で土間スペースを作れます。
ただし!上の画像のように、ドアから見て奥側か手前側しか開けられません。
ジッパー開閉の始点と終点が、ドアの中心部分にあるのです。
そのため右半分(左半分)を土間にするような使い方ですと、ドアから出入りする際にフロアを踏んでしまいがちです。
これはちょっと改善してほしいところですね。
時計型などの大型の薪ストーブを使う場合、地面方向への熱放射も大きいのでフロア上で使うのは避けた方が良いです。
遮熱をキッチリしないと火事になりますよ。
この写真では入口から見て左半分を土間にして、薪ストーブを置いています。
ドアから出入りの際、右側にはフロアがあるので、踏まないようドアは大きく開け、気をつけて出入りしなければなりませんでした。
追記:その後、フロア上でも使ってみました。
台となるグリルスタンドを一回り大きくて高いものにして、その下には防火のためスパッターシートを敷いています。
スパッターシートは絶対に必要。
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煙突について
ストーブ本体から横方向は、106φダンパー、106φ直管914mm。
エビ曲がりで直角に上げ、マトリョーシカ煙突2,100mm、80φ傘網トップです。
煙突は全て新保製作所さんで購入しました。
幕と当たる部分には、笑’sさんの焚き火の箱煙突用ガードを巻いています。
直径106mmの煙突がぴったり入ります。
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その上から0.3mm厚のステンレス板を巻きました。
ステンレス板は、ステンレスバンドというもので固定しています。
さらに新保製作所さんで購入していたラス網で覆っています。
燃やしている最中でも、手で触れるぐらいになります。
ただし全開で燃やしているとラス網が触れないぐらい熱くなったので、ステンレス板を巻く順番は最後、ラス網の上からでも良いかなと思ってます。
(ラス網内側のステンレス板は高温にならず、全く焼けませんでした)
テントと煙突ガードが接触する部分にはフェルトのような難燃の布、スパッタシートをクリップで留めています。
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このスパッタシートは火事にしないために必須だと考えます。
黒いフェルト状のものは煙突からの熱をテントに伝えないように遮熱、白っぽいガラス繊維は火の粉をかぶる可能性があるところに使っています。
煙突の固定について
タケノコテントには煙突を支持するようなものは一切取り付けておりません。
煙突を支えるのは鋼製束と、地面に打ち込んだ鉄筋、煙突に付けた揺れ止め金具です。
鋼製束の拡大写真。
ペグで地面に固定し、針金でラス網と鋼製束を固定しています。
鉄筋は以前購入していた焚き火ハンガーの流用で、これも針金で巻き付けています。
スノーピークのパイルドライバーなどでも良いと思います。
煙突の上の方に、新保製作所さんの80mm用固定金具を付けて、倒れないよう左右にテンションをかけています。
この写真では左右二方向ですが、四方向に分散してテンションをかけられれば万全ですね。
ロッジ型などしっかりした骨組みがあるテントであれば、テントと固定して荷重をかけても平気でしょう。
タケノコタントにあるタープ連結用のループも使えそうですけど、万一倒れる時はテントより外側に倒れてほしいので、テントの屋根方向にはあまり引っ張りたくないです。
2018.12.20追記
煙突トップは新保製作所さんの80φ傘網でしたが、排気抜けがあまりよく無かったため網無しに変更しました。
横出し1m、縦2m、ストーブ側に火の粉どめがあればですが、トップは網無しの方がよく燃えてくれます。
もうちょっと抜けてくれてもいいので、縦を30~40程度伸ばす予定。
他に用意したもの
まずは消火器。といっても、スプレー型の小さい物ですけど。
使わずに済んで良かったです。
同行した家族にも保管位置を教え、「テントが燃えているのを見つけたら躊躇なく撃て」と伝えておきました。
それから一酸化炭素警報機。
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薪ストーブは煙突から燃焼ガスを排出するので一酸化炭素については石油ストーブなどよりも安全ではあるのですが、それもちゃんと燃えていればという前提です。
仮に一酸化炭素中毒を起こすとすれば、まず煙突が詰まって、その時に不完全燃焼を起こすという貧乏神にとりつかれたレベルの不幸が重ならなければなりません。
(煙突が詰まるだけなら煙たさで気付きますね)
とはいえ私は寒い時は石油ストーブも併用して使いますので、故障に備えて2個の警報機を使っています。
木炭を燃やしているところに近づけると、正常に検知するかチェックできますよ。
その他注意事項
使用中のチェックとして、
- 薪ストーブ本体が安定して設置されているか
- 煙突がぐらつかないか
- 煙突から煙が出ているか
- テントに熱が伝わっていないか
- 換気
このへんは定期的に見るようにします。
タケノコテントの換気は、天井ベンチレーターは常にメッシュで通気するのですが、窓も少しだけ開けてメッシュにしておきました。
靴置きスペースの布が煙突に当たらないかもチェックしましょう。
使わない時は束ねておけますが、もし風でほどけて当たれば即発火です!
まとめ
前準備、設営、使用中、撤収作業。
全てにおいて面倒くささが増すのですが、それを乗り越えての暖かさ、快適性、テント内で炎を見ながらくつろぐ魅力。
これは文字だけでは伝えきれないものがあります!
ただし重ねて言いますが、テントという狭い場所での火気の使用ですので、まったくもって万人に推奨できるものではありません。
特に小さいお子さんのいる家庭などでは、やけどの危険もあります。
最悪の場合焼け死ぬなど、色々と覚悟した上でご使用される分には止めません。
設営撤収がスムーズにできるようになって、ある程度火の扱いにも慣れてから使うことをおすすめします。
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