抜群の高速性能。涼しさはスピード次第。SHOEI Z-8 レビュー
まだ深く使い込んでいないうちにインプレ、レビューするのも何かと思ったのですが…それでもします!
バイク用フルフェイスヘルメットを購入しました。SHOEIのZ-8です!
ハンターカブで一般道のみ、距離にしておおよそ150~200kmぐらい走ってのレビューになります。
SHOEI(ショウエイ) Z-8
SHOEIのEX-ZEROからの買い替えです。色はバサルトグレー。
EX-ZEROもLサイズで、今回のZ-8もLサイズ。
ハンターカブならオフロード・アドベンチャー用のバイザー付きヘルメットやろがい!と思っていたのですが、実際にはほとんどオンロードしか走っていないことに気づいたんですよねw
キャンプ荷物を積んで積極的に林道を走りに行ったことも、今後もきっと行くこともないと思いまして。
それならオンロード用のヘルメットの方が快適であろうよ、という観点で選びました。
同じメーカーのLサイズでも、頬の締め付け感がEX-ZEROよりZ-8の方が断然強くなっております。
頬が真ん中に寄せて抑えつけられ通常以上に面白い顔になったため、チークパッドだけ1サイズ大きいものに変更しました。
長時間着用して、その顔から戻らなくなったらショックですからね。
シールドはクリアーが付属します。
周りの紫外線量に反応して色が変わるオプションの「フォトクロミックシールド」が欲しいのですが、シールド単品で安いメットが買えるぐらいの値段なので躊躇しています。
|
一度買えばもう買い替えの必要が無い、一生使えるものなら買うんですけど…そうではない消耗品ですからね。
もう少し安くなると嬉しいのですが~。
自分で染めようかとフォトクロミック染料を探してみましたが、シールド向きなじゃないピンクとかになるようで諦めました。
シールド交換は簡単で、工具なしでできます。
昼中はスモークシールドを付けて走り、帰りが夜になる時はクリアーに付け替えて…ということも可能。
実際にそういう運用をしている方もいらっしゃいますね。
内装にメガネ用スリットがあるので、私はサングラスでいこうかと。
もう少しスリットの溝が広いと、嬉しかったです。
サングラスがちょっと密着してしまうんですが、位置の調整ができないので。
ツルが細いサングラスを使えば良いんですけどね。
顔に食い込むほどではないので、支障があるわけではないです。
シールドを持ち歩く面倒さと、どちらを選ぶかはあなた次第。
ちなみに天気が良くて暑い日にサングラスを忘れて走ったことが何度かありますが、シールド自体に紫外線カット機能がありますので目の疲れはありませんでした。
シールド開度は大体3段階ぐらいに調整可能。
軽くクリック感があり、クリックは5段階ぐらいありますがシールドが止まるのは3種類ぐらい。
シールドを数mm開けて走って換気をするのはフルフェイスのユーザーはよくやる行為かと思いますが、Z-8でそれをやると勝手に閉じてしまいますので、実質できなくなっております。
しかし走っていれば、ヘルメット自体の換気性能が高いので特に暑すぎて困るということもないはず。
渋滞や信号待ちで停車時に暑い時は、シールドを全開にしますね。
これもちょっとロックが開けにくいんですけど。
くもりどめ効果のあるピンロックシートが標準で付属します。
これを使う限り、シールドの曇りはまず起こりません!
寒い日の信号待ちなどで、わざと曇らせるように息を吐きかけても全く曇らないです。
装着はシールドをヘルメットから外して、シールドをまっすぐに広げながらシートの凹をシールドのピンに引っ掛けて密着させます。
そんなに難しくはないですが、シールドとピンロックシートの間にホコリが入るとずっと取れません。
縮れた毛でも入ろうものなら走っていてずっと気になり事故につながるでしょうから、ご注意ください。
こちらは標準で付属するブレスガード。
吐いた息がシールドの方に向かうのを抑制しつつ、全面から吸気した空気をシールドに送り込む整流効果のあるパーツです。
ブレスガードを装着した写真です。
これが無くてもピンロックシートのおかげで、まったく曇らないです。
下の方の視野が若干狭くなるので、私は外して使っています。
こちらのフカヒレ的なものはチンカーテン。
アゴ部分に付けるカバーになります。
ヘルメットの外装の隙間に差し込むようにセット。
特に難しいことはなく、外すのも簡単。
チンカーテンを装着すると、アゴからの風の巻き込み侵入を減らす効果があります。
確かに効果はかなりありまして、冬の寒い時期は必須になるでしょう。
装着したままでもヘルメットの脱着は普通に可能です。
頭のベンチレーションは3箇所、上の写真は開いている状態です。
この黒い縁取りデザインがかっこよくないですか?
手袋をしたままでもスライドさせて開閉できますが、私のは左右2つが少し硬め。
展示品はゆるかったので、個体差がありますね。
中央だけでもけっこう空気の入りは実感できまして、左右はそうでもなかったです。
こちらは口元のベンチレーター、開状態。
入ってきた空気は直接口元には抜けず、ダクトを通ってシールドの方に抜けます。
そのためベンチレーターを開けていても、口元は思ったより涼しくないですね。
真ん中がシールドのロック解除ボタンになりまして、慣れないと押しにくいです。
こちらが背面。後頭部の上の三日月はベンチレーターです。
ここは開閉機構はなく、常時開放です。
常に開いているからといって寒い、暑いということは全くないですね。
前面を閉めていれば空気は通り抜けないので、後ろが寒いとは感じません。
ライダーの毛量によっては感じるかも?
流線型で美しいサイドビュー。
インカムを付けるのは、また別記事で。
SHOEI Z-8にCARDO FREECOM2+インカム取り付け
耳部分にスピーカー用の穴がありますので、耳が潰されにくくなっています。
Z-8の重さはLサイズ1415g!
重さは単色モデルのLサイズで約1415g。ピンロックシートなど含まず。
一般的なフルフェイスに比べると、かなり軽量なヘルメットです。
しかし同社のEX-ZERO(1196g)からの買い替えですと、当然ながら重く感じますw
すぐ慣れるので、首が疲れるなーと感じるのは使用初日ぐらいでしたね。
実走してみて感じた静粛性、涼しさなど
まずシールドですが、センターロック開閉はやりにくいと個人的には感じています。
ロック解除ボタンがグローブをしたままでは押しにくく、一瞬で開けることができません。
絶対に押せないわけではなくそのうち慣れるはずですが、それでも左手で解除して跳ね上げるタイプよりはモタつきますね。
ここかな、よいしょ、あれ違うな開かない、こっちかな、開いた。ぐらい時間がかかる感覚です。
慣れないと利き手、右手でしかできないのでアクセルから手を離せる状況じゃないと開けられません。
このセンターロックシールドはヘルメットとの密着性が高いわけですが、こいつのおかげで高い静粛性を実現しています。
確かにインカムの音楽の聴こえ方が、前のEX-ZEROとは段違い(あっちは開いているので仕方ないですが)。
ベンチレーターを閉めると風切り音はほとんどありません。ゼロではないですが。
ベンチレーターを開けていると、ボボボボと風切り音は発生します。
うるさいと感じるほどではなく、バイクなら大体こんなもんじゃないかと。
風の抜け方・涼しさに関してですが、低速ではそんなに感じません。
これは私が一般道しか走れず、さらに大型の風防を付けているから、というのもありますね。
50kmぐらい出せば、頭の上を風が通っているな~というのが実感できます。
あまり大きな声では言えませんが、Z-8が真価を発揮するのは法定速度以上を出してこそですね。
ハンターカブでは高速に乗れませんが、高速に乗る方はけっこう涼しさを感じられるはず。
暑い日でも80kmぐらい出せると、確実に涼しさを感じます。
ヘルメットインナー(水泳帽みたいなやつ)を被っていると、風は全く感じません。
汗を吸ってくれるからなるべく被りたいですが、直接の涼しさは減ります。
そしてスピードを出した時でも、安定感が抜群。
空力性能も優れておりまして、風圧が首に与える影響はかなり少ないヘルメットと言えます。
静粛性と相まって、自分が感じるスピードよりもメーターを読むと出てしまっていることが多いです。
デザイン重視ヘルメットEX-ZEROからなので、なおさらZ-8のオンロード性能の高さを感じました。
|
流れで楽天アフィリエイトを貼りましたが、転売価格で定価より高いです。
ご近所のバイク用品店で、実際に被ってから買いましょう。
同じSHOEIでも、モデルが違えばかぶり心地も違いますので。
どうしてもネット通販で買いたいという方は、Webikeぐらいしかないです。
Z-8の前モデル、Z-7から買い替える方でも実際に被ってからの方がいいですよ。
内装材がセンターパッドは共通なのですがチークパッドがZ-8専用に変わっているので、かぶり心地も変わっています。
まとめ・値段は高いけど性能も高い!
バイク用品店でゆるめのオプションチークパッド込みで6万円ぐらいしました。
正直高いですが、高いだけはあります。大体が別売りが多いピンロックシートも標準で付いていますし。
特に高速道路を多用する方にはベストバイと言えるヘルメットかもしれません。
マイナス点はシールドのセンターロックが慣れないと開けにくい、ぐらいかな?
またしばらく使ってみて、気づく点があれば追記します!
Sponsored Link