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涼しい夏キャンプを実現する!ポータブルエアコン EcoFlow Wave 2 レビュー

毎日くそ暑い日が続いておりまして、エアコン無しではとても生きていけません。

キャンプだと高地に行けば、エアコン無しでも死にはしません。昼間に直射日光さえ防げばどうにか。

今回はあえて低地で、エアコンを持ち込んでキャンプをしてきてのレビューですw

ポータブルエアコン EcoFlow Wave 2 概要

以前から検討しておりましたポータブルエアコン。

結局はEcoFlow Wave 2にしました!

バッテリー付きもありますが、あえてバッテリー無しタイプ。

今回はPR案件ではなく、完全に自腹購入です。

スペックから見ていきましょう。

AC入力100/240V, 50/60Hz, 最大820W
シガーソケット入力96W/192W (12/24V, 最大8A)
ソーラー入力11-60V, 3A, 最大400W
専用バッテリーパック入力最大700W
サイズ51.8 × 29.7 × 33.6 cm
重量約14.5 kg (バッテリー除く)
通信機能Bluetooth、Wi-Fi(2.4GHzのみ)
運転音44~56db
防水性能IPX4
冷房定格入力電力 (AC / DC)550W / 495W
冷房最大消費電力700W
冷房能力1500W
暖房定格入力電力 (AC / DC)600W / 540W
暖房最大消費電力700W
暖房能力1800W

大事なところは太字にしましたが、けっこういっぱいありますねw

最大で820Wの電力を消費する可能性があるので、ポータブル電源はそれ以上の出力が必要になります。

シガーライターソケット給電時は12Vで96Wなので、割と低いです。さすがにこの電力では冷えないかな。

サイズ・重量とも大きめ。もちろん持ち運べないほどではない。

運転音は最小44db、最大56db。最小値はかなり静かと言えます。

冷房時は最大700Wを消費するので、バッテリー運用時はここを元に何時間使えるか計算します。1000KWh電源では2時間もたない。突入電流はありませんでした。

冷房能力は1500W、1.5KW。家庭用の6畳エアコンが2.2KWほどですから、及ばないまでも近い冷却力があります。

暖房能力は1.8KWありますね。

EcoFlow Wave 2 開封の儀

開封の儀って、要ります?

あまり重要性はないと個人的に思っていますので、簡単にいきます。

でかい箱に付属品と一緒に納まっていますよ。

ダクトを腕に通してみました。

そうです。バッファローマンのアレです。

これは開封の儀以上に必要。

PR案件じゃないから無駄な要素も入ってきます。

ダクト直径は12.7mmと15mmです。

どちらもジャバラホースになっており、最短31cmで伸ばした長さは140cm。

太いダクトの中に細いダクトを入れ子にして収納できます。

こちらはダクトの外径と同じ穴が空いた、スタイロフォーム的なもの。

このまま窓に挟んでも使えますし、板に穴を開ける前にピッタリの穴を描けます。

ダクトを本体に付ける時に使うカバーと、電源コードをまとめる棒。

使わない時は外しておけます。

私は外気用のカバー2つだけつけっぱなしです。

電源コードを横に巻いておける棒ですが、付けたままキャンプに持ち運ぶと折れるでしょう。

取り付けずに箱にそっとしまっておきます。

本体の持ち運びですが、赤い矢印で示した前後の部分が持ち運びに適した強度があります。

床との接触面から持ち上げてもいいですが、指を滑り込ませる時に斜めになります。上部前後を持った方が水平を保てるかと。

このWave 2、斜めにすると水が漏れることがあるので。

水漏れは大事なことなので、後で何度もこすります。

エアコン風の吹き出し口。ルーバーになっており、開閉できます。

基本的に全開で使うでしょう。風向調整は上下のみで、左右は無し。

ここに指を入れて持つと壊れるので注意。

ダクトを接続する時は、先に付属のダクトカバーを装着します。

このダクトカバーは本体寸法には含まれません。

付属するカバーは背面の2点と前面の1点、付属するダクトは2本のみ。

12.7mmダクトを後方排気と前面排気で使い回すことになります。

私の使い方(自動車内)だと、前面排気はダクトを付けない予定です。

屋外で使う時はこちらにダクトを付けると、風が拡散しないスポットクーラーになります。

この状態が前面排気(冷風)スポットクーラーですね。

背面吸気ダクトが付いていますが、これは屋外だと要らないと思います。

自動車内などで使う際は、後方2箇所のダクトを付けます。

上が熱い空気の排気、下が吸気。

2つのダクトの出口はなるべく離して設置すると冷房効率が上がります。

電源ポート部分。スライドカバーがあり、使わない時は閉めておけます。

上の縦長のがXT-60で、ソーラーパネルやシガーソケットからのDC入力で使います。

下の大きな横型はXT-150で、専用バッテリーやECOFLOW DELTA2などと接続しDC入力できます。

AC変換せずにDC入力することで、変換ロスが発生せず駆動時間を伸ばせるということになります。

一番右下はACコードで、脱着はできません。

脱着できた方が輸送時に便利かなと思いましたが、水漏れ時にショートしないようにするにはこのように隙間なく付けていないといけないでしょう。

ポータブル電源でも使える?

ECOFLOW WAVE 2をポータブル電源でも使うことはできます。出力1000W以上あれば大丈夫。

ただし冷房運転で常時500W前後を消費するので、かなり容量の大きなバッテリーが必要になります。

一度室内が冷えれば、当然消費電力も減りますけどね。屋外だとそれはないのでw

私が持つ最大のBLUETTI AC200P(2000Wh)でも、たったの4時間です。あの重さ(27.5kg)の電源を2台持てるかと言えば、嫌ですw

大容量サブバッテリーを備えたキャンピングカーか、電源ポストのあるところでの使用が現実的でしょう。

車へのポータブルエアコン設置準備

テントで使うには台があれば良いのですが、車に設置するにはダクトパネルなどが必要になります。

密閉できなくてもいいなら、窓の隙間から出せばいいんですけど。虫も空気も入ります。

設置場所は助手席にしました。

シート座面に直接置くと水平になりませんので、まず折りたたみテーブルを設置。

水平を出すのがとても大事!斜めだと水漏れします。

実際に車で移動した先の地面が必ずしも水平とは限りませんが、おおよそ水平が取れていれば大丈夫。

スマホでも水平は見られます。水準器をGoogle検索すると良いですよ。

付属の排水ホースを接続。奥まで差し込むだけです。

市販のホースでも径が合えば大丈夫。

必ず本体よりもホースが下になるように。

助手席の足元に折りたたみバケツを置いて、ドレンホースからの水が貯まるようにします。

ドアで挟んでも潰れない硬いホースにすれば、直接車外に出すこともできなくはない。

続いて窓パネルの準備。

Amazonで「一緒に買われている商品」で出てくる、BougeRV様のEVAパネルを使いました。

2分割できるので、収納サイズが小さくて済むかなーと思いまして。

厚さ2cmのEVA板にダクト穴が開いていて、窓を挟んで安定する深い溝もあります。

排熱用穴の径はちょっと小さいので、カッターで切り広げます。

助手席の窓の型を取ります。

この紙はAmazonの梱包に入っているやつ。

マスキングテープで貼り付け、鉛筆で窓をなぞりまして。

ハサミで型紙を切り出して、EVAパネルに貼り付けカッターで切り出していきます。

EVAパネルは厚み2cmぐらいなので、普通のカッターでも切れます。

ひと裁ちで切ろうとせず、少しずつやりましょう。

切り出し後。車体前方が小さい穴(排気)、後方が大きい穴(吸気)にしました。

理由は配管時に。

切り出し前にEVAパネルを反転すれば、逆にもできます。

三角形の穴が残ってますので、余ったEVAパネルを切り出してはめこみます。

ここから外部電源を車内に通したいので、コードが通る隙間も考慮します。

ダクトを配管しました。排気は熱風になり車内温度を上げるので、ダクトは短くて最短距離になるよう車体前方に。

吸気は特に熱くないので、ダクトを長くして遠い車体後方から。

ダクトとパネルに若干隙間がありますね。

次回までに隙間テープなどで塞ぎましょう。

直射日光がエアコンに当たると当然冷えませんので、日よけを付けておきます。

吸盤で貼るタイプのサンシェードです。

外から見たところ。赤いコードは外部電源引き込みです。車内に大容量ポータブル電源やサブバッテリーがあるなら不要。

車のドアバイザーに、ダクトの先っちょが当たってしまってます。

もう少し下にすれば良かったですが、切ったEVAパネルは元に戻りませんw

雨と虫がダクトに侵入することを防ぐ方法も考えます。

WAVE2の本体吸気口にはフィルターがあるので虫を機械内部に吸い込んじゃうことは無いと思いますが、気分は良くないですよねw

雨対策はプラ板などをダクトカバー型に切り出して、窓に挟んでやろうかと。作ったら追記します。

WAVE2は冷えるのか?冷えないのか?

自宅駐車場(日陰)でテストした時は、昼間でも冷えてました。

やはり気になるのは、炎天下に停めた車内でどうか?ではないでしょうか。

勝浦のオートキャンプ場で試してきました。天気は快晴、最高気温は31℃。

車内はもう少し暑く、33~35℃。

結論から申しますと、8月の炎天下で車内空間は冷えません!

冷却能力を日光の温度上昇が上回ります。

特に車の屋根からの熱が大きく感じました。断熱も何もしていない黒い車ですからね。

フルパワーで冷却しても、車内の室温は下がりません。

全く無駄かと言えばそんなことはなく、風の吹き出し口からはしっかり冷風が出ます。

そのため、人体に直接風を当てて涼むスポットクーラーとしては十分使えます!

こちらはスマホアプリの画面。ECOFLOW WAVE 2 全ての操作がスマホから可能です。

時刻は夕方16:30で、このぐらいの時間になり太陽光が車体に当たらなくなると車内空間の温度が下がり始めました。

外の気温も28℃、ピークより少し下がっています。

直射日光は避けて、日陰に車を停めれば昼間でもそこそこ冷やせます。

車のエアコンでもそうですよね!社用車で昼寝する営業さんは、日なたじゃなく日陰に停めないと暑いのでご存知でしょうw

それから1時間ほど経ち、車内の温度は28℃に。外気も同じくらい。

しかし吹き出し口の温度が20.8℃から17.7℃まで下がっており、格別に冷たく感じます。

このぐらいになると、車外から車内に入った時にひんやり涼しく感じますね!

さらに1時間半が経過。外気は変わらず27℃。

車内温度は22.8℃までキンキンに冷えてます。窓は温度差で曇って、外側に結露していました。

このぐらいになりますと、冷房が苦手なOLさんなどは膝掛けが無いと寒く感じるでしょう。

汗っかきのおじさんでも、冷風が直撃する位置にいると寒く感じてしまいます。離れればまだ余裕。

このへんで全開冷却テストは終了し、快適温度まで弱めて使いました。

動作音はどう?静かなキャンプ場でも使える?

ECOFLOW WAVE 2の動作音について。

最大56db、これは冷却・風力とも最大設定にすると起こりますが、キャンプ場で車内に置いていますとほとんど気になりません。

3mぐらいがギリギリで、それ以上離れると聴こえません。

車内に居ると少しうるさいですが、会話の妨げになるほどではありません。

おやすみモードにすれば音はさらに小さく、車内でも全く気にならなくなります。

動作音については非常に優秀だと感じました!

送風口からビビリ音がする時もありましたが、少し触ると止みました。

急激な温度変化などでカバー類が振動することも想定されますが、軽く押したりしてみましょう。

振動音も底に5mmほどの薄いEVAシートを敷いて使いまして、問題ありませんでした。

ドレン水を貯めるドレンフリー機構

ECOFLOW WAVE 2ですが、ドレン水を内部に貯めておける「ドレンフリー機構」があります。

そうは言っても湿度の高い日本の夏では、貯めきれずに排水が必要ですが。

ドレン水は機内のトレイ的なところに貯められていき、蒸散しきれず一定の水量になると、冷暖房運転を停止し送風運転になります。

冷房中になんか風が急にヌルくなった、と思った際はこのドレン水がいっぱいになっている可能性があります。

ホースとバケツを繋いで「外部排水」に設定していれば、貯まった際に自動排水されますので送風運転になりません。

初期設定は「無排水」で機内に貯めるようになっています。

この排水ですが、ジョロジョロ~っとけっこうな量が排出されます。

一気にスッキリ出るわけじゃなく、止まったと思ったらまたまとまった量が出てきたり。中高年の残尿でしょうか。

常にホース&バケツを繋いでいれば良い話ですけど。

あとは動かす前にも、しっかり出し切っておく必要があります。

説明書にも記載があります。

排水栓を引っこ抜いて後方に傾けて、しっかり水を出し切ってから収納・運搬しましょう。

ECOFLOW WAVE 2 水漏れ問題

Amazonのレビューで低評価のものを見ておりますと、水漏れについての記載が多く見られます。

ドレン水を貯めておくトレイは密閉されているわけではないので、簡単に漏れちゃうんですね。

水平なところで移動せず据え置きで使っている人は、水なんて漏れないよ?と思っているでしょう。

斜めの場所に置いたり、傾けたりすると確かにドレン水が漏れます!

こちら本体前面の下部ですが、じんわり水が漏れ出てきていますね。

動かす時に斜めになったようで、水が漏れてきてしまっています。

使用中は水平を保って、本体を移動する前にはしっかり出し切る。

さらに結露を乾燥させるため、しばらく送風運転をしておくのも良いでしょう。

キャンピングカーや車中泊で使う時も、当然同じことが言えます。家具に固定架装しても駄目です。坂道で斜めになったら漏らします。

WAVE 2 専用バッテリーは本体の真下に台のようにセットされるのですが、水漏れがあると当然かかりますね。

漏らさないよう、特に注意して使うことが望ましいです。

運搬時の収納について

持ち運ぶ際の収納について。

ECOFLOW WAVE 2 専用の収納袋もあります。値段はちょっと高いのですが。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

エコフロー|EcoFlow EcoFlow WAVE 2専用バッグ
価格:13,200円(税込、送料別) (2024/8/15時点)


私はいつものごとく代用品を探しました。

ある程度の耐水性がある袋を。

まず本体はこちらの、フードデリバリーバッグ。

ダクトカバーを付けたまましまえまして、余裕もあります。ダクトが入るほどではないですが。

赤いので目立ちます。副業でデリバリーする際も役立つでしょう。

耐水性はそんなでもなく、この中でWAVE 2がお漏らしすると縁の部分から水分が滲んできますw

そこでもう1品追加。お風呂上がりに使う珪藻土バスマットです。

サイズは60×40cm。

先ほどのデリバリー袋の中に、切らなくてもだいたい入ります。

マットに少しクッション性があるので、衝撃吸収効果も期待できます。

車内でポータブルエアコンを使う時の下に敷いてあげることで、振動音軽減・滑り防止・おもらし吸収も可。

トレイなんかを置いても周りの水濡れは防げますが、流れず溜まってしまって本体が水に浸かるので、吸収してしまった方が良いですよね。

またしてもメーカーを超えてしまいました?

デザインはまあアレですけどw

ダクトや窓パネルはこの大きな巾着袋に入れました。

これはもう少しスマートな運搬方法がありそうな気もしますね。

購入情報

Amazonではだいたい10万円前後。タイムセール時は多少下がることもあり。


楽天の方が最安8万円台と安いです。私も楽天で買いました。

スーパーセールやお買い物マラソン時は、価格は変わりませんが獲得ポイントが増えます。

まとめ

真夏のキャンプで使ってみて。

日が当たるテント内や車内全体を冷やすのは難しくとも、涼しさを感じられる避難所ができるのはとても大きいです。

扇風機でもぬるい風しか来ないところ、確実に冷たい風が出てきますので。

日陰を確保して使うなら、昼間でもそれなりに冷えます。夜は寒いぐらい冷やせます。

セットするまでのひと手間、水漏れの対策など使用者に理解と工夫が求められる機械です。薪ストーブほどではないのでご安心ください?

準備に少し時間がかかりますが、クリアできれば快適な夏キャンプが待っていますよ!

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