車体押し引きが軽くなる!?CT125ハンターカブにキタコの中空アクスルシャフト取り付け
急に寒くなってきましたね!極端なほどに。
今年はちょうどいい秋の期間、短すぎやしませんか。
さて本日はバイク関連。
CT125ハンターカブの、前後アクスルシャフトの交換です!
キタコ 中空アクスルシャフト
初めに申し上げておきますと、純正品に何か問題があって交換に至ったわけではありません。
エンジンのボアアップを控え、色々剛性を上げるカスタムをやっておこうと思いまして。
足回りだと前後サスペンションやアクスルシャフト、フレームはステムスタビライザーあたりが剛性向上カスタム。
アクスルシャフトの場合はバネ下重量の軽量化にもなります。
1本2万円以上する高級なアクスルシャフト(KOOD)もありますが、お求めやすいキタコさんのアクスルシャフトにしました。
フロント用アクスルシャフトはこちら。
フロントにはカラーもありますので、セットで手配しました。
リヤ用は型番498-1432010になります。モンキー125やDAX125のフロント用という記載。
素材はいずれもクロムモリブデン鋼です。
必要工具はメガネレンチ14mm/17mm/19mm、チェーン調整用レンチ12mm/10mm、トルクレンチ、グリス。
トルクレンチ用にソケット17mmがあれば大丈夫。
フロントアクスルシャフト交換
フロントの方がチェーン調整不要で簡単なので、先にやっちゃいます。
上の写真は交換前。アクスルシャフト、カラーともシルバー色。
センタースタンドをかけたら、エンジンアンダーフレームの下に端材を詰め込んでフロントタイヤを浮かせました。
リアに重いものを置いてもフロントは上がりますが、確実なのはジャッキアップですね。
24~5cmの木材があれば1本でいけます。貧乏くさいのが嫌いな方、頻繁にフロントタイヤを外す方は、ジャッキを買ってください。
センタースタンドと併用必須ですよ。
17mmと19mmのメガネレンチで、アクスルシャフトを外します。
シャフトを抜くと当然タイヤとカラーが落ちますので、タイヤを身体で支えながらゆっくり抜いていきます。
外れたタイヤはブレーキディスクを上にして、邪魔にならない位置に置いておきましょう。
左がキタコの中空アクスルシャフト、右が純正。
重量にして30gの軽量化。
ラーメン替え玉1つでも簡単に超えるぐらいの重量ですが、バネ下というところがミソですね。
バネ上の軽量化よりも3倍効果があるとかないとか。
今までカラーがはまっていたホイール中心にはダストシールがありまして、内側には古いグリスが残っています。納車整備が適当だと塗られていないパターンもあるそうな。
この古いグリスをウエスで拭き取って、新しいグリスを塗っておきます。
もちろん両側。ブレーキディスクが地面に接触しないよう、反対側を清掃する時はタイヤを立てて行いました。
たっぷり塗る必要はなく、ちょんちょんと寿司1貫分のわさびぐらい。
塗ったのはデイトナの万能グリス。
チェーンとワイヤー以外は大体これ1つでいけます。
耐熱120℃までなので、エンジン/マフラー付近は違うものの方が良さそうですね。
新しいアクスルシャフトカラーを両側のダストシールに入れます。
両側奥まで入りましたら、タイヤを持ち上げてフロントフォークに戻していきます。
カラーは軽くハマっているだけなので、フロントフォークなどに当たるとすぐ落下します。
ブレーキディスクがブレーキパッドの間に挟まるよう位置調整しつつ、タイヤを持ち上げ。
フロントフォークとホイールの穴が合ったら、アクスルシャフトを挿し込んで仮固定です。
アクスルシャフト自体にも、挿入前に薄くグリスを塗っておきました。
回転部品ではないので、かじりつき防止のためですね。
フロントのアクスルシャフトは、ブレーキディスクのある側から挿入しています。
奥まで入ったら手を離して大丈夫。
ブレーキディスクがちゃんとパッドの間にあるか、本締め前に確認しておきましょう。
タイヤを手で軽く回して、引っ掛かりや異音が無いかも確認しておきます。
大体のところまでは手と普通のメガネレンチで、力を入れる段階でトルクレンチで締め付け。
アクスルシャフトの適正トルクは59N・mです。
交換後はナットの頭が純正より小さくなり、両側17mmとなります。
フロントが浮いているうちに、タイヤを手で回してブレーキで止めて、回転とブレーキに異常が無いか確認。
問題なければ交換終了です。
純正ハブとホイールが黒いので、黒いカラーとシャフト・ナットがばっちり合いますね!
フロントアクスルシャフトを交換してすぐ分かった効果ですが、バイクを押すのが軽くなりました!
Amazonレビューなどにも書かれているのですが、嘘だろって思うでしょ?
本当に軽くなるんですよw
純正のシャフトだって曲がっているわけじゃないのに、すごく軽く感じます。
リヤアクスルシャフト交換
続いてリヤ側アクスルシャフトの交換。
チェーン調整がある分、フロントより時間が多少かかると思います。
アクスルシャフトカラーは無いので、ギリギリのところを通す作業はないです。
まずセンタースタンドをかけてリヤタイヤを浮かしたら、リヤタイヤの下に板を挿入し半固定状態に。
14mmと19mmのメガネレンチでアクスルシャフトをゆるめつつ、スイングアーム後部のチェーン固定ナットをゆるめてチェーンをたるませます。
チェーンがたるんだらアクスルシャフトを抜きます。
アクスルシャフトを抜くとタイヤが落ちるのが世の常ですが、下に板があるのでそんなに落ちません。
カラー交換がなければ、フロントも同様に半固定してやって良いでしょう。
プレートとワッシャーは再利用します。
軽く拭いておきましょう。
上がキタコの中空アクスルシャフト、下が純正。
重量にして35gほどのバネ下軽量化になります。
純正を板の上で転がしましたが、別に歪みなどもなく。
新しいアクスルシャフトには、グリスを薄く塗っておきました。
回転部品ではないので、ベアリングかじりつき防止です。
アクスルシャフトをスイングアーム後方から引っ張る部品(何ていうの?)の穴に通しつつ、ホイールを取り付け。
タイヤを外していないのでブレーキディスクはパッドの間、定位置にあるはず。
もし外しちゃってても、カラーが無いのでフロントほど苦労せず付けられるでしょう。
本締め前に、タイヤを手で回してちゃんと回るかどうかを確認。
チェーン調整前なので軽く回すだけにとどめます。
あとはリヤタイヤを手で後方に引っ張ってから、チェーンのたるみ幅が20~30mmになるよう、写真のロックナットを左右均等に調整。
その後アクスルシャフトをトルク59N・mで締め付け。
キタコのアクスルシャフトはフロントと同じく、ボルト頭サイズが純正と違います。
両側17mmのレンチが必要になります。
出先でタイヤを外してパンク修理できるよう車載工具を積んでいる方は、17mmレンチを更新してください。
完成!フロントより目立ちませんね。
リヤアクスルシャフトを交換後、車体を押し引きする時の「引き」が軽くなりました!
フロントを交換すれば前進、リヤは後進が軽くなるって冗談みたいな効果ですよね。
単なる軸ですよ?でも本当に効果あるんだから仕方ないw
乗ってみるとそんなにわからない
実際に運転してみると、交換前後で違いは全く分かりませんでした!
街乗り程度だからでしょうかね。剛性が試されるような動きもしていませんので。
YouTubeで試した方の声でコーナーの立ち上がりが良くなったというのも聞いたのですが、私は変化を感じなかったです。
しかしまぁ、押し引きが軽くなっているという事は、普通に考えれば悪い効果は無いはずですw
走行時の振動が減るという話もあるのですが、私の場合ハンドルブレース取り付け後は大した振動は感じていないので。
最後に今回付けたもののリンクを列挙。Amazon、楽天という順です。
確実に体感できる効果としては、車体押し引きの軽さ。
これだけでも体力が衰えつつある中高年にはありがたい効果です。
普段はともかく、キャンプ荷物をいっぱい積むと押し引きも一苦労ですし。
お高いKOODのアクスルシャフトだと、もっと効果が感じられるのかもしれません。
私としてはキタコでも十分に満足できましたし、悪くなることはありません。
作業的にも難易度は低めで、お試しカスタムなんかにはちょうどいいと言えるでしょう!
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