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イワタニ FORE WINDS アウトドアヒーター レビュー

今年は例年に比べ暖かいとはいえ、ここ数日で急に寒くなってきました。

冬キャンパーの皆様、準備は万全でしょうか?

わたくしファミキャン、オートキャンプでは灯油や薪のストーブを使っていますが、早朝など暖を取りたい時にすぐ使えるガスストーブを併用していました。

ユニフレームのUH-C。液出しでマイナス30℃でも使えるアウトドア用カセットガスヒーターです。

ところが昨シーズン終わりに、ガス缶を接続する樹脂パーツが折れてしまいました。

修理に出そうにも、もう修理対象外になってしまっておりまして。

新たにイワタニのガスストーブに買い替えることにしました!

FORE WINDS アウトドアヒーター

記事初稿時点で、アウトドア用途に販売されているカセットガスヒーターは数えるぐらいしかありません。

イワタニとセンゴクアラジンぐらい。

Amazonで検索するとそこそこの数が出てきますが、海外製のストーブは日本ガス機器検査協会のガス検定を通っていないので、本来は販売不可です。

ではなぜ売っているのか、というと...シカトしているからですねw

ユニフレームのワーム、カリフォルニアパティオなど、今は売っていませんよね?

ルールを守った結果、販売できなくなってしまったのです。

今回ご紹介するFOREWIND アウトドアヒーターは、もちろんガス検定を通っています!

スペック

FOREWINDS アウトドアヒーター FW-OH01

使用時サイズ(幅)181×(奥行)261×(高)244mm
収納時サイズ(幅)181×(奥行)208×(高)169mm
本体重量約0.82kg
連続燃焼時間約160分
最大発熱量約1.28kW(約1,100kcal/h相当)
点火方式圧電点火方式
使用ガスFORE WINDS ノルマル、FORE WINDSイソ、
イワタニカセットガス、イワタニカセットガスパワーゴールド、
イワタニカセットガスジュニア
使用可能環境気温 5℃~25℃
材質リフレクター、脚、ガード:スチール
器具栓つまみ:ステンレス
収納袋:ナイロン
付属品パワーブースター、収納袋、取扱説明書
生産国ベトナム

スペック表で気になる点を補足。

ガス缶は表にあるイワタニ製品がメーカー推奨ですが、カセットガスには互換性があります。

日本国内で国内企業が販売しているカセットガスなら基本的に使用可能です。

ただし出処が怪しいガスや、製造後7年以上経っているガスは使わないようにしましょう。

また、使用可能環境の5℃は冬キャンプでは暖かい方の気温。

氷点下で使えないというのはアウトドア用ヒーターとしてちょっと問題です。

氷上ワカサギ釣りなどでも使えないと思って良いでしょう。

アウトドアヒーター 開封~使用

今回、キャンプ場で開封からやります。

これができるのは信頼できるメーカー、イワタニだからですね。

箱もなかなかシャレオツで、このまま運用しても良いのでは。

薄いダンボール箱で、強度は無いですけど。

本体とブースターを取り出しました。第一印象、でかい。

本体は脚を畳んだ収納状態ですが、そんなにコンパクトにはならないと言えます。

こちらがパワーブースター。ガスボンベにマグネットで貼り付きます。

ヒーターの燃焼部で発生した熱を、パイプを通してガス缶に伝導してガス缶を温めます。

ガスが使用中に冷えて気化しにくくなるのを防ぐという仕組み。

イワタニ製カセットコンロにも見えない位置に仕込まれていますね。

使用中は熱くなるので注意。

脚をくるっと止まる位置まで回せば、自立します。

組み立てはごく簡単ですね。

注意プレート。よく読んでおいてください。

特に赤い字の「屋内やテント・車内で使うな」というところが重要ですが、他にも「雨の中で使うな」「2台以上並べて使うな」「調理に使うな」「衣類乾燥に使うな」といったことが書かれています。

要は普通のガスコンロなどと同じです。ストーブと思わず「炎」だと思って扱いましょう。

収納袋に入れた状態。デコボコしてあまり美しくはない。

他社からコレ用としてケースが出てはいます。たぶん無許可でw


公式じゃない根拠ですが、ジュニアバーナー用ヒーターアタッチメントなんてグレーな物を売っている会社にイワタニが許可を出すことはまずないと思います。

むしろ許可を取りに行ったらヘッドロックぐらいされるんじゃないでしょうか。

これは単なるケースだから使っても危険性は全く無いですが、私は買わないです。

オレゴニアンキャンパーあたりでEVAのケースを探します。

先程の脚を開いた状態から、ハンドルを起こせば準備完了。

何も難しいことはないです。

まずはガス調整つまみを時計回りに回して、閉まっていることを確認。

続いて黒い樹脂の出っ張りにガス缶の切り欠きを合わせて押し込み、切り欠きが真上に来るようガス缶を回せばセット完了。

ガス調整つまみが開いていても脱着はできてしまいましたので、注意しましょう。

特に使用中にガス切れになって新しいボンベに交換する時は、つまみも開いたままになっているはずなので要注意です。

音と臭いですぐ気付きますが、焚き火の周りなどでやっちゃうと爆発する恐れもあります。

パワーブースターをセット。ガス缶に磁力で貼り付け、パイプを本体側に差し込むようスライドさせます。

これは燃焼状態を安定させるため、使う気温関係なくセットした方が良いです。

夏はさすがに不要でしょうけど、ヒーターを夏に使うことはないですよね。

点火スイッチは調整つまみの近くにある黒いボタンです。

調整つまみを反時計回りに回して開いた後、素早くカチカチッと押して点火します。

圧電点火方式のため、寒いと火が飛びにくくなります。

マッチやフリント式ライターなど代替の点火手段があると安心。

私の場合SOTOのスライドガストーチを、肌に近い位置のズボンポケットなんかに入れて温めています。

中心が赤くなり、燃焼スタート。

30秒ぐらいすると熱伝導してブースターが効き始めるようで、燃焼パワーが目に見えて上がります。

調整つまみでお好みの火力に調整しましょう。

絞っても少ししか変わらないので、私はあまり調整せず使っていました。

前方にまぁまぁな熱量を放射します。

ユニフレームのUH-Cより大きい分、段違いに暖かいです!

あちらは手をかざしてスポット的に温めるような使い方でしたが、FOREWINDSは離れていてもしっかり暖かい。

その分、使用時間は短くなりますけどね。

左がFOREWINDSアウトドアヒーター、右がユニフレームUH-Cです。

FOREWINDSが2回りぐらい大きいですね。その分、体感する熱量も大きいと。

ただしUH-Cはコンパクトかつ液出しで極低温対応という、他には無い強さがあります。

後継機種が出たら買うと思いますw

さてFOREWINDS アウトドアヒーターですが、燃焼中に持ち運ぶことも可能。

黒いハンドル部分を持って、吊り下げるように動かします。

こう見えて炎ですから、注意して運びましょう。

UH-Cでもやっていたんですけど、ガス缶を持っての移動がストレスになって接合部が割れた可能性ありますね。

運搬用ハンドルがあるので、そういった破損の恐れは無いです。

その他、使ってみての感想

使ってみて思ったこと、感じたことを徒然なるまま書いていきます。

先程も書きました通り熱量が大きく、けっこう暖かいです。

補助暖房用と思っていましたが、秋の終わりぐらいまではメインでもいけちゃうぐらい。

空間を暖めるのではなく身体を温めるので、服装での防寒は必要です。

薪が尽きたので焚き火を終了し、FOREWINDS アウトドアヒーターで暖を取る図。

大体70cmぐらい離れてイスに座っていても、脚からお尻まで暖かさを感じます。

とても気持ち良いので寝落ちしそうに。

ヒーターはテント外に置いて、身体は前室へ。

もう少し中で使っても一酸化炭素は出ないでしょうけど、一応ね。

テントのセッティングテープなんかには注意ですね。

低い位置で使うので、蹴飛ばしたりシートやゴミ、ロープ類なんかにも注意。

頭を上向きにもできますが、低い位置から放射した方が温まる範囲が広いのであまり使わないかと思います。

ガスが減ってきまして、ボボボーボと音がして炎が青くなってきました。

ガス缶の交換時期です。交換の際は先述の通り、調整つまみを確実に閉めてください。

冬場は次に使うガス缶を、懐に入れて温めておこうかと思います。

ストーブでガス缶を温めたらダメ、絶対。

気温が10℃を下回る時は、ノーマルガスではなく低温に強いイソブタンやプロパン混合ガス缶を使わないといけないでしょう。

これは他のカセットガス器具全般がそんな感じですね。

朝イチのちょっと寒い時、すぐに暖を取れて良かったです。

朝から焚き火しちゃうと、どうしても後片付けが遅くなりますからね。

テント前室で、さっきよりも前寄りで使用。

熱は前方に集中するので、テントのセッティングテープに熱が行かないように設置位置決め。

スカート無しテントの前室で使うなら一酸化炭素中毒にもなりにくいとは思うのですが、絶対ならないとは言い切れません。

あくまでも「炎」で「危険なもの」だということを忘れずに使いましょう!

購入情報&まとめ


ネットでは1万円前後で販売。記事初稿時点で、在庫もあるようです。

灯油ストーブなどが既に十分行き渡っているんでしょうね。

確かに灯油ストーブがあれば、必ずしもガスヒーターは要らないと思います。

FOREWINDS アウトドアヒーターは、基本的にソロキャンパー向けの商品です。

ファミリーキャンプでも薪ストーブが温まるまでのつなぎなんかに役立ちます。

低温環境でどのぐらい使えるかどうかで、今後の評価はガラッと変わるでしょう。

カタログ通り5℃以下でイソブタンガスを使っても火力が出ず使えないようなら、冬キャンプで使えるとは言えませんからね。

イワタニさんが控えめに申告しているだけで、氷点下でもいければ良いのですがw

確認後に追記しますので、もっと寒くなるまでお待ちください!

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