ストーブ無しで冬キャンプをする方法
まだまだ暑い日が続いていますが、既に冬を見越した話題です!
おいおい今かよ、まだ8月だぞ?という声もあるかもしれませんね。
昨今のキャンプブームにおいては、冬の準備を冬にしたのでは遅いんです。
灯油ストーブのフジカハイペットなどは注文してから納品まで1年以上もかかりますし、人気のストーブなども売り切れてしまいますから。
過去記事でストーブについては散々語っていますので、今回はストーブに頼らない冬キャンプ対策!というテーマです。
ストーブを買わないなら、秋に準備しても間に合うとは思うんですけどね...
早めにやっておくに越したことはないです!
暖かい服を用意する
冬キャンプでストーブを使わない、もしくは徒歩などで使えない場合。
真っ先にするべき対策が、衣服での防寒です。ストーブを使う場合も暖かい服装は必要ですけど。
関連記事:冬キャンプの服装、おっさん編
ダウンジャケットにダウンパンツ、発熱インナー、防寒靴などなど...防寒できるポイントは多いです。
やりすぎるぐらいの重ね着で良いです。暑ければ脱いで調整できますので。
肌を露出しているとそこから冷えますので、なるべく隠しましょう。
ホッカイロを複数使用するのも効果的ですが、低温やけどリスクがあるので頼りすぎないよう注意。
メインではなく補助的に、身体をほんのり温める程度に使います。
焚き火で暖を取る
キャンプ中ですが、夜中以外は焚き火で暖を取ることが多くなります。
焚き火の熱量は燃やす薪のサイズに比例しますので、大きい焚き火台でたくさん薪を燃やすほど暖まりやすいと言えます。
焚き火にあたっていない背中側などは寒いので、暖かい服装と併用しましょう。
風で体温が奪われやすいので、風よけとなるタープや陣幕を併用するとより暖かくなります。
あまり風が強いと、焚き火ができなくなって詰みます!
火の粉が風で飛んで、大規模火災につながりますので危ないんです。
風の影響が比較的少ない、林間サイトなどを選びましょう。
食べ物で身体の中から温める
温かい鍋やスープなどで、内臓から身体を温めるのも効果大です。
満腹になってしまうので、何度も頻繁には使えませんが。
これも単体ではなく、服装や焚き火と併用して温めた身体を冷やさないようにしましょう。
冬キャンプで鍋をつついて温まる、この楽しさはやってみないと分かりません。
なぜ寒い冬に外でわざわざキャンプするのか、やってみれば分かるはず。
悪天候なら延期や中止しよう
冬キャンプで雨や雪の時は、キャンプに慣れるまでおすすめしません。
レジャーではなく苦行です。キャンセル、延期を推奨します。
やってできなくはないのですが、夏場の雨キャンプに比べて面倒臭さは爆上がりします。
濡れると寒いのはもちろん、濡れたテントも全然乾きませんし、焚き火もしにくくなります。
暖房器具が使えるならシェルターを使って割と快適にはできますが、この記事のテーマとは違いますね。
初キャンプが冬で暖房器具なし、なおかつ雨や雪だと多分もうキャンプ嫌いになるので、ぜひ暖かい時にやってください!
シュラフ(寝袋)は暖かいものを!
寝る時は焚き火から離れますので、冬用のシュラフ(寝袋)が必要です。
おすすめはモンベル、ナンガ、イスカなどの冬用寝袋。
値段は高いのですが、耐寒性能と収納性の良さは折り紙付きです。
コールマン、スノーピーク、ロゴスなど有名キャンプメーカーも冬用シュラフを出していまして、これも大体大丈夫。
(形が封筒型のものだと首元が冷えるので、何らかの対策は必要)
注意するのは安い中国製で「-30℃対応!」などを謳っている商品。
適当に書かれた嘘ですので、信じて-30℃の世界で使わないで下さい。
値段が高ければ高いほど、信頼性が高くなります。
荷物が増えるのを許容できるなら、安い寝袋を2枚重ねるという方法もあります。
夏用シュラフを重ねても寒いので、せめて3シーズン用を重ねましょう。
封筒型の中にマミー型を入れるのがおすすめです。
あとは湯たんぽですね。これもホッカイロ同様、低温やけどリスクはありますが効果は大きいです。
入眠直前に足を温めるだけに使うのが理想なのですが、そのまま寝てしまい朝まで入れっぱなしにしてしまうことも多いです。
せめて靴下を履いたまま寝るなど、身体にくっつけて使わないように注意です。
経験上は身体が冷えていない状態でしっかりした冬用シュラフを使うなら、湯たんぽ無しで大丈夫です。
シュラフの下はマットで断熱
高級ダウンシュラフを使っていても、下の方は寝ている時に体重で潰れてしまいます。
身体の下にはマットをひいて、断熱することが重要です。
R値(断熱パワー)が高いマットが必須となりますが、モノによって記載していたりいなかったりします。
基本的に厚いほど断熱性が高くなりますが、エアーマットだと分厚くても冷えることもあり油断できません。
マットの口コミなどをしっかり読んで用意するようにしましょう。
荷物は増えますがキャンプ用ベッド、コットを使うというのも断熱につながります。
ただしコット単体では冷えるので、上にマットを敷くという対策は必要になります。
コットの上に敷くなら、マットはそれほど厚いものでなくとも大丈夫。
冬用シュラフとコット、2.5cm厚のインフレーターマットで、氷点下でも寒さを感じず眠れます。
テントの床全体を覆うインナーマットは、テント内で寝るだけなら無くてもいいです。
単体の就寝用マットだけで足ります。
ファミリーキャンプの場合、テントの中で子供が遊ぶことも考えますと、あった方が快適ですね。
電気の力を使う
ストーブは使わなくても電気ならいいでしょ、ってのは屁理屈っぽいですがw
電源サイトやポータブル電源を使うことで、冬キャンプの敷居がぐっと下がります。
ホットカーペットや電気毛布で暖を取ると、寝袋のランクが低くてもけっこういけます。
消費電力的に、ポータブル電源ではホットカーペットは使えず電気毛布になってしまいます。
ポータブル電源は寒いとバッテリーの減りがカタログ値より早くなるので、容量多めを選びましょう。
電源サイトなら、同時に使える容量の制限はありますがまず間違いないですね。
関連記事1:ポータブル電源Suaoki PS5Bをキャンプで使ってきました
関連記事2:キャンプに文明を!ポータブル電源 Seneo S262のレビュー
バンガローやコテージの利用
ある意味、究極の防寒対策。
バンガローやコテージ、グランピングならストーブやエアコンがありますので、初心者でもおすすめ。
これも立派なキャンプだと私は考えますので、どんどん利用しましょう。
寝具などは自分で用意するパターンが多いので、シュラフとマットは用意しましょう。
テントが無い分荷物が減るので、布団を持ち込んじゃってもいいと思います!
暖房があっても床は冷たいので、スリッパなどがあると安心です。
テントシューズなどの名称で売られているものがおすすめ。
事前に行く場所の情報収集
もしかしたら一番大事なんじゃないか、というものです。
天候や予想最低気温など直近の天気予報はもちろんですが、積雪があるのかどうか、風が強いかどうか、キャンプ場の禁止事項などは何があるか。
夜は火気使用禁止というキャンプ場がありまして、これを知らずに電気暖房無しで行っちゃうと大変です。
冬場は水道が使えなくなるキャンプ場もあり、これも知らずに行くと大変ですよ。
今はインターネットという便利な情報収集ツールがありますので、存分に使いましょう。
調べても分からないことは、キャンプ場に電話して聞くと確実ですね。
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