メスティンではないんだよ!ロゴスのメスキットレビュー
つい先日ユニフレームの山クッカー角形3のレビューをしましたが、クッカーの記事が続きますよ。
今回はロゴスのクッカー。
ロゴスってクッカーのイメージがあまり無いですよね。
ロゴスと言えば、エココロゴスとか。
エコココロゴス?
エココココココロゴス?
正解はコが3つ、エコココロゴス。
ロとコが似ていてゲシュタルト崩壊起こしそうです。
(恐らくそれも狙ってのネーミングなんでしょう)
ちょっとぐらい多くても少なくても、Google先生はしっかり出してくれます。
それはおいといて、こちらの商品。
ロゴス メスキット
四角いクッカー、メスキットです!
それメスティンのパクリじゃん!って思った方はお待ちください。
メスティンにパクリもクソも無いことは学会で論文を発表済みです。
書いたのは私なんですが。
関連記事:キャンプコラム・メスティンの本物と偽物の違いとは?
今回ロゴスはメスキットという名前で売り出してますが、仮にメスティンという名前で売っていたとしてもイワタニさん(トランギアの輸入代理店)に訴えられることはないです。
イワタニの喫煙所で、多少の悪口は言われるかもしれません。
そんな時はメスキットをイワタニのカセットフーコンロで使えば、万事解決し世界は平和。
ロゴス メスキットとトランギア メスティン比較
共通点は長方形のアルミクッカーというぐらいで、スペックはけっこう違いますよ。
商品 | ロゴス メスキット | トランギア メスティン |
収納サイズ | 18.5×11.5×6(h)cm | 17×9.5×6.2(h)cm |
内寸 | 17×11×5(h)cm | 16×9.2×5.3(h)cm |
満水容量 | 約950ml | 約750ml |
重量 | 230g | 150g |
クッカー素材 | アルミ(ハードアルマイト) | アルミ(無垢) |
ハンドル | ステンレス | アルミ |
税別標準価格 | 2,700円 | 1,600円 |
※ロゴスの満水容量はパッケージでは1リットルなんですが、うちの計量カップで計ったら溢れてしまいました。いいとこ950mlぐらい。
サイズはロゴスがちょい大きめ、素材もハードアルマイト加工と無垢、ハンドルもステンレスとアルミ。
軽さはメスティンの方が軽く、標準価格はロゴスの方が高い。
皆様ご存じの通り、メスティンは転売価格になっていることが多いですがw
アウトドアショップ実店舗では、正規価格で見かけます。
ロゴス メスキット詳細
フタが黒、鍋はグレーです。フタにも取っ手付き。
意外と渋いじゃないですかやだー。
ハードアルマイト加工で、固くガッシリしています。
メスキット鍋本体のハンドルは取り外せますが、フタの取っ手はリベット打ちで外せません。
トランギアメスティンのフタように、お皿がわりにするのは難しいです。
(やろうと思えばできなくはないです)
ロゴス メスキットのフタは薄くて、約1cm。
鍋側と嵌合する部分が大半を占めます。
鍋の底の奥側に、楕円形の出っ張りが見えますでしょうか。
底の2か所がへこんでいます。
ロゴスのメタルボックスという積み重ね可能な小物入れがありまして、これと同じ金型を使っているためです。
メスキットは持ち運ぶ物なので、積み重ねることは重要視されていません。
別に同じ金型を使うのは悪い事ではないと思いますが、ツイッターでフォロワーさんから「この出っ張りが食べる時も洗う時も邪魔」という話が上がっていましたので後ほど触れます。
実際に調理に使ってみる前に
使用前に、トランギアでよくやるバリ取りは一切不要ですよ。
鍋のフチはきれいに丸めて加工されていますから、舌で舐めても安全なこと極まりないです。
ただし独特の臭いがありまして、これは気になる方が多いかと。
ネコの額より心が広い、私が気になったぐらいですから。
重曹を溶かした熱めのお湯で1時間ほど泳がせると、臭いは取れました。
お湯に浸けておくだけで、グツグツ煮込まなくて良いです。
フタも一応泳がせました。
メスキットで米を炊く
臭いも取れたところで、炊飯してみます。
最大で2合ぐらいいけそうですが、今回は1合。
1合炊飯分の水200mlと米を入れると、水位がハンドルのリベットの1mmぐらい下に来ます。
30分以上吸水させてから、フタをして火にかけます。
このフタはトランギアメスティンのように固くはハマらず、軽く載る感じです。
炊飯時は蒸気で持ち上がってしまいがちですので、上に重石を置いた方が圧力をかけられます。
なんかこっち見ていますが、炊飯にもメスキットにも関係ありません。
今後特にこいつをレビューすることもないかと思います。
100均のペットボトルカバーです。
最初は強火で、沸騰したら弱火にします。
この日は約7分で焦げ臭さがしてきたので火を止め、10分蒸らします。
その日の気温や風、使うバーナーによって調整してください。
吹きこぼれはありましたが、1合だと軽微。
米と水が多いほど、当たり前ですが吹きこぼれも多くなります。
跡は残らず、洗ったら綺麗に落ちました。
トランギアのメスティンですと、調理後フタを開ける時は熱いので耐熱手袋が必要ですよね。
炊飯で蒸らした後だと、我慢すればまあまあ触れることも多いですが。
ロゴスのメスキットはフタにつまみがあるので、素手でOK。
お湯が沸騰していても問題なし。
もちろん蒸気で火傷することはあるので、フタを開ける時は気を付けましょう。
上手に炊けましたー。味はそれなりに美味いです。
羽釜や土鍋で炊いた米の味を知っていると、最高!とは言えません。
クッカーや飯盒で炊く、そこそこうまい米の味です。
バーナーの炎が集中する中心の方は軽く焦げていましたが、お焦げのレベルなので食べられました。
焦げ付きも特に落ちにくいということはなく、こすると普通に落ちましたよ。
洗いにくいのかどうか
メスキットの洗いやすさについて。
キャンプでトップクラスに器を汚す料理、カレーライスで試験します。
油分も粘度も臭いもあって、使う皿によっては綺麗に洗いにくいですよね。
食べ終わってすぐに、ウェットティッシュで拭きます。
冷えると固まってしまうので、面倒でも食べ終わってすぐです。
カレーだとウェットティッシュ1枚では足りず、2枚を要しました。
十分綺麗になりましたので、乾いたら中に色々スタッキング可能です。
出っ張り部分も、食べにくい・洗いにくいということは一切ありませんでした。
これが凹んでいるならともかく、内側に出っ張っているので何ら問題ありません。
汚れを掻き落とすスクレーパーだけで綺麗にしようとすると、確かに邪魔になると思いますが。
それは他の皿やクッカーでも同じですし、キャンプでは紙や葉っぱぐらい手に入ります。
紙で拭くだけでそこそこ綺麗、スポンジと洗剤が使えれば普通の鍋と全く同じです。
スタッキングについて
メスキットに色々スタッキングしてみようのコーナー。
まず網はメスティン用のものがそのまま使えます。
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メスキットの方が大きいので、ちょっとガタつきはありますけど。
もちろん長バット網18-8でも大丈夫。
別に純正品を使わなくてもどうにもならないので、好きなものをお使いください。
トランギア純正のやつは、ひっくり返して収納する時に中の有効面積が広く取れるという良さはあります。
サッポロ一番は、横向きでピッタリ入りました。
縦向きだと入りません。いつものようにふざけているのではなく、本当の話です。
サッポロ一番、縦横の長さが違うんですね。
SOTOのST-320 G-Stoveはいい感じで入って、隙間に折りたたみスプーンが入るぐらいの余裕あり。
サッポロ一番とST-320は同時に入りません。
雑誌fam_magの付録、ディスペンサーボトルはズラして2本。
油を入れるのにとても良いボトルです。
調味料ボトルいろいろ。左から順に、
- GABAN ミル付き岩塩
- MSR アルパイン ソルト&ペッパーシェイカー
- ナルゲン 広口丸形ボトル30ml
- ナルゲン 広口丸形ボトル60ml
- ナルゲン ドロップディスペンサー60ml
これら全て問題なく収まります。
立てて収納は無理。
最後はロゴス メスキット自身をスタッキング。
こちらはラージメスティン(ノンスティックコーティング)に、トランギア網をひっくり返して入れたもの。
ここにメスキットが入ります。
ちょっとはみ出るんですが、ラージメスティンはフタが深いのでピッタリ入ります。
しかもメスキットのハンドルが滑り止めになって滑らず、ガタガタしません。
購入情報と総合評価
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ロゴス メスキットの価格は税別2,700円。
ちょくちょく値段付けを間違うロゴスさんですが、今回は妥当なところです。
お値段なりの価値がある、優良なクッカーです。
どうしてもトランギア メスティンとの比較になってしまいますが、どっちが優れているかと言うと一長一短です。
軽さではトランギアに分がありますし、強度面ではロゴスの圧勝です。
どっちでも好きな方を使ったらいいと思いますよ。
ただロゴスのメスキットを使っている人に今更トランギアのメスティンはおすすめしないんですが、メスティンを持っている人がメスキットを買うのはアリだと思うんですよ。
そういった意味では、私の深層心理ではメスキットの方に軍配を上げているんでしょうね。
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