キャンプコラム・メスティンの本物と偽物の違いとは?
本日はコラム的な記事です。
前回のノンスティックメスティン記事を書く時に色々調べたことがありまして、せっかくなので記事にしておきます。
トランギアのメスティンは不思議と人気があり、標準販売価格より高値で転売されているのもよく見ます。
少し前、猫も杓子もメスティンな時期がありましたよね。
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今は一時期よりは落ち着いたものの、まだ高価で売っているのも見ますが…
楽天リンクのようにセット品などであれば、良心的な価格で入手できます。
「Messtin」は「飯ごう」という意味の単語です。
この四角いフタ付き飯ごうを作り続けてきたのはトランギアで間違いないのですが、トランギアが元祖!ということでもないんです。
ヨーロッパで四角い形状のクッカーは、一般的に存在していたようですね。
これを初めて作ったところはどこなのか、調べても分かりませんでした。
トランギア創業以前の第一次世界大戦(1914年~1918年)頃のモノとして売られている四角いメスキットもあるのですが、裏が取れず真偽不明です。
第二次世界大戦頃には、イギリス軍の装備に四角いクッカーがあったのは間違いなさそうです。
トランギアは少なくとも1999年には既に今の形のメスティン「Matlåda med handtag(取っ手付き弁当箱)」を製造していました。
おそらくそれ以前から作っていると思われますが、ネット上で追えたのはここまで。
どこかの軍で制式採用されていれば追えたんですが、そういったことも無かったようですね。
ブランドヒストリーなどにも記載されていないので、ストームクッカー等に比べてそんなに力を入れていなかったのがうかがえます。
たぶんトランギアに問い合わせたら教えてくれるんじゃないでしょうか。
もし逆の立場だったら、そんな事を外人から聞かれてもウザいと思うのであえてしませんがw
オリジナルかどうかは、メスティンに限って言えば実はそれほど重要ではないと考えます。
日本でいうと雪平鍋ですとか、兵式飯ごうに本物も偽物も無いですよね。
同じことがメスティンにも言えますので、Amazonで買える中国製メスティンも「偽物」とは言えません。
メスティンの類似品が、販売差し止めもされず世に溢れている理由でもありますね。
トランギアも中国製もアルミ製の角型弁当箱ですので、品質的には大差ありません。
むしろモノによっては、バリが無くてトランギアより良いものもあるみたいですね。
トランギアのメスティンは安価で使い勝手のいいギアですが、言っても四角いアルミクッカーです。
転売屋が変な付加価値を付けるせいで、過大に評価されている気がします。
もし中国製メスティンを使っている方が、「それ偽物のメスティンじゃねーの?」みたいなマウントをされた時は自信をもってお答えください。
「メスティンの意味も知らねーの?本物も偽物もねーよ!」と。
「トランギアのメスティンの類似品」と指摘されたら、その通りなんですけどね。
クッカーとしての機能に本家も分家も大差ないので、気にせず使ったらいいと思います。
別にコピー品を持ち上げるわけではなく、選ぶのは使う人自身です。
トランギアが大好きで、他のは嫌だ!という方があえてトランギア製を選ぶことは否定しません。
しかし転売屋から高い価格で買うのは、おすすめしません。
5,000円も出してペナペナのアルミクッカーを売りつけられたら、正直ガッカリしますよ。
正規の価格の2,000円ぐらいなら許せます。
不定期ながらアウトドアショップ店頭に入荷しますので、それを狙った方が良いです!
実はトランギアのストームクッカーにも、少し前に類似品が出てきていました。
今現在は見当たらなくなりましたので、これは怒られたんだと思いますw
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