ソロ用軽量ワンポールテント・テンマクデザインPANDA LIGHT(パンダ ライト)レビュー
ふらっと寄ったWILD-1で、出会ってしまいました。
テンマクデザインの新作テント、PANDA LIGHT!
店に行ったその日が発売開始日だったようで、つい出来心で買ってしまいましたw
カタログスペックはこちら。
素材 | フライ リップストップナイロン20D(PUシリコンコーティング) インナーウォール メッシュ インナーボトム リップストップナイロン20D(PUシリコンコーティング) |
耐水圧 | フライ・ボトム 1,500mm |
組立サイズ | フライ 約2,400×2,400×1,500(高)mm インナー 約2,200×1,000×1,350(高)mm |
収納サイズ | 約430×140mm |
重量 | 総重量 約1.94kg(ペグ/張り綱/収納ケース含む) 本体重量 約1.55kg(フライ/インナー/ポール) |
付属品 | ポール×1、ペグ×12、張り綱×4、収納ケース、取扱説明書 |
原産国 | ベトナム |
早速ですがレビューしていきましょう。
箱の中身はこんな感じ。
左から説明書、フライシート、インナーテント、ポール。
ペグとロープが入った小袋は、インナーに巻いてあります。
説明書ですが、普通の真面目な説明書です。
初代パンダのような、こいしゆうかさんのマンガマニュアルではありません。
個人的にはマンガが読みたかった。
各部の重さ、まずはフライシート。
収納袋込みで809g。
標準添付のメッシュインナーは、収納袋込みで498g。
記事初稿の2019年10月28日現在、スタンダードインナーは発売されていません。
当然メッシュよりは重くなるでしょうね。
アルミポールは袋込みで307g。
上記を合計してもカタログ値の1.55kgにはなりませんが、収納袋が入っているからでしょう。
ペグはジュラルミン、長さ190mm。
ロープは直径2mm、いかにも細引きって感じです。
テントが軽いからこれでもアリっちゃアリですかね。
たった4本だし、3mmに交換しようかな。
ペグの重さは1本20g。
これが12本付属します。
ペグ12本とロープ4本、収納袋で307g。
これはチタンペグなどにすると、半分ぐらい軽量化の余地がありそう。
購入時は3つの袋に分かれて箱に入っていますが、フライシートの袋に全てまとめて入ります。
袋にはコンプレッションベルトも付属。
全ての重さを量ると、1,950g。ほぼカタログ値通りですね。
まとめればインナーの収納袋は不要ですので、置いていけます。
徒歩キャンプで設営してきた
リュックサックに縛り付けて、電車でキャンプしてきました。
一番上にある濃い緑色の袋が、PANDA LIGHTです。
体の横幅と大体一緒ですので、横向きでくくりつけてもそれほど邪魔ではありません。
(人によると思われる)
到着し、圧縮を開放した状態。
約430×140mm、カタログ値通りです。
長さはたたみ方によって変動します。
まずフライシートを広げて、角が直角になるようペグダウンします。
ファスナーの開口部をどちらに向けるかは、地面に置く時に意識してください。
けっこう硬い地面で、記念すべき1本目から曲がりましたw
大して軽くもないので、次回までに入れ替えます。
続いてポールを組み立てましょう。
地面側になる方には、黒いキャップが付いています。
フライ内側の白い補強布が付いているところに、ポールを当てて立ち上げます。
パンダライト、大地に立つ。
うーん、超簡単。
ここで真ん中のペグも打っておきます。
続いてはインナーテントを吊り下げ設営ですが、その前に。
インナーボトムを保護するフットプリント。いわゆるグラウンドシートですね。
これは初代パンダからサイズが変わらず、約2,100×900mmです。
重さは160g、十分軽いですね。
フライシートの床全体を覆う、専用の「PANDA LIGHT フットプリント」も同時発売されましたが、購入していません。
とりあえずインナーのところだけでいいかなと。
使い方はとっても簡単。
フットプリント四隅に付いたループに、インナーボトム四隅のロープを通すだけです。
フライ側に樹脂のリングがありますので、インナーボトムのトグルを引っ掛けます。
初代、リニューアル後のパンダではバックルになっているところです。
この違いがあるので、スタンダードインナーやフロア全体のフットプリントといったオプションは共用できません。
やろうと思えばいくらでも、ロープを縛り付けるなどでいけると思われますが公式発表では使えません。
このロープの長さは、調整可能です。
インナーテントの天井にも、同様のトグルが縫い付けてあります。
これをフライシート内側の天井にあるリングに引っ掛けて吊り下げます。
ちょっと分かりにくいですが、こういった感じで。
ここも吊り下げロープの長さは、ある程度調整できます。
リニューアル後のパンダで採用された、縦方向のインナー吊りはパンダライトでも可能。
前室に自転車などを入れやすい張り方です。
そして短辺側が開くので、ここから出入りができます。
仮に前室が埋まってしまっても、出入りができますよ。
反対側の背面方向、小物入れが縫い付けてある方は開きません。
自転車もありませんし、普通に横向き設置しました。
インナーはけっこうたるみがち。
これはインナー取り付け各ロープを、もっと短くするしか無いです。
あとは今回省略しているフライシートのロープも、しっかり張るべきですね。
インナー内側には、ヘッドライトを入れてテント内照明にできるポケット付き。
これは従来パンダからの装備で、便利ですね。
フライシートのベンチレーター。前後のトップにあります。
ベルクロが付いていますね。
ベルクロで閉じた状態。完全には閉じられません。
大雨の時、吹き込みにくくする感じですね。
普段は閉じることはないと思われます。
テントのてっぺんにはループがあります。
タープを付けたら、風が強い時はテントごと煽られて危ない気がします。
もし使う場合は、自己責任で。
フルクローズ状態。
四隅のベルト調整長さをもう少し短くすると、もう少しピンピンに張れます。
撤収はとても簡単で、インナーを付けたままでも畳めます。
ポールを抜いて、ペグを抜いて、四角い角を合わせて折りたたんでいくだけです。
使用レビュー
一泊してきましたので、実使用レビュー。
まず前室が広めなのはいいですね~。
ローチェアとテーブル置いても、大人が一人なんとか過ごせます。
ローチェアでも頭が窮屈なので、あまり長時間を中で過ごす感じじゃないですけどね。
今回は夜寝る時に、ローチェアやテーブルなどの荷物を全て前室に仕舞いました。
小さいグラウンドシート、レジャーシートでもいいんですけど、濡れたら困る荷物置き用に用意しておくと更に便利です。
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100×70cmの、このあたりを買おうかと。
あまり軽くは無いので、こだわる方はもうちょっと探しましょう。
この日は前日が大雨で、当日は晴れ時々くもり。
最高気温21度、最低気温は11度。風は微風~ほぼなし。
フライシート内側が、けっこうなレベルで結露しています。
中に人が居なくても濡れていたので、地面からの湿気の上がりですね。
撤収日は曇り空でなかなか乾きませんでしたが、タオルなどで拭き取るとすぐに乾きました。
インナーは2,200×1,000×1,350mmという数値より、狭く感じました。
壁面が斜めだからでしょうね。
幅510mmのマットを敷いて、脇にリュックサックを置いたらギリギリ。
インナーにテンションをかけられるのがてっぺんとボトム四隅だけで、壁がたるみがちなのも狭く感じる一因かと。
たるんだメッシュがフライシートにくっつき、結露で濡れます。
インナーが総メッシュでも、この日は寒さは感じませんでした。
これは風の有無と、寝袋チョイス次第でしょう。
この時使った寝袋は快適温度5度、リミット0度の化繊マミー型です。
購入情報&まとめ。向き不向きアリ
2019年10月28日の記事執筆時点では、WILD-1の実店舗と公式通販のみの販売になります。
価格は税込25,080円。普通のパンダよりライトは3,000円弱の値上がりです。
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フットプリントは敷ければいいんで、別に専用のものでなくてもいいんじゃないかと。
軽さや収納サイズにこだわるなら専用品ですね。
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私がPANDA LIGHTの一番気に入った部分は、色です。
従来のパンダシリーズには無い、濃い緑。
ミリタリー装備と合いますよね~。
この色でノーマルパンダがあれば、そっちを買っていたと思われますw
ノーマルなパンダが総重量2.26kgなので、総重量1.94kgのパンダライトとの差は320g。
この差を大きいと見るか、小さいと見るかは人それぞれですが…
私個人の意見では、小さいと思います。
鉄板とか持っていくのを削ればすぐですよw
広めの前室があるのにそこそこ軽くて収納も小さいテント、十分優秀です。
設営も撤収も、簡単かつ速いです。
非自立式なのでペグが打てない岩場では張りにくく、登山には正直向かないですね。
その後、バイクキャンプでも使用。
徒歩、自転車、バイクのソロキャンパーにもパンダライトはおすすめできますよ!
インナーはメッシュしかないので、冬はちょっと使う気がしませんが。
春~秋の3シーズン用としては、取り回しも良くて良いテントですね。
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