最強装備候補。SOTO レギュレーターストーブ ST-340 Range レビュー
年末が近づいてきました。
本業がちょっと忙しく、毎年恒例の振り返りなどはできそうにないですw
年明けにやればいいかー、などと思いつつ恐らく今年最後のブログいってみましょう。
ここ最近はめっきり寒くなってきまして、東京でも暖房器具が恋しいです。
本日はストーブのレビュー記事になりますが、暖房器具のストーブではなくバーナー、コンロの方。
登山界隈ではバーナーをストーブと呼ぶんですね。ためになったね~。
SOTO レギュレーターストーブ ST-340 Range
皆様ご存知、SOTOの超ベストセラーガスバーナーのレギュレーターストーブST-310。
それの改良アップデート版が、今回紹介するST-340 Range(レンジ)です。
エスティーサンヨンマルと長くて言いにくい方は、マキマさん風にレンジくんと呼ぶとしっくりくるんじゃないですかね。
ST-310はお手軽なCBガス缶を使えるシングルバーナーで、低温でもドロップダウンしにくいマイクロレギュレーター機構を搭載した超絶ヒット商品。
2022年、長年培ったST-310の改良点などを詰め込んで満を持して登場したのがレンジくんになります!
SOTO ST-340とST-310 スペック比較
ST-340 | ST-310 | |
サイズ | 幅166×奥行142×高さ110mm | 幅166X奥行142X高さ110mm |
収納サイズ | 幅140×奥行70×高さ110mm | 幅140X奥行70X高さ110mm |
重量 | 360g(本体のみ) | 330g(本体のみ) |
発熱量 | 3.3kW(2,800kcal/h) | 2.9kW(2,500kcal/h) |
使用時間 | 約1.4時間(ST-760 1本使用時) | 約1.5時間(ST-760 1本使用時) |
点火方式 | 圧電点火方式 | 圧電点火方式 |
材質 | バーナー・器具栓つまみ・ゴトク:ステンレス ボンベホルダー・点火スイッチ:樹脂 |
バーナー・器具栓つまみ:ステンレス ボンベホルダー・点火スイッチ:樹脂 |
付属品 | 収納ポーチ | 収納ポーチ |
標準価格 | ¥8,800(税込) | ¥6,800(税込) |
サイズは同じで、重さが30gだけ重い360g。
そのかわり火力が300kcal/h上がり、2800kcal/hに。
その分ガス消費量は増えるので、使用時間は若干短く1.4時間。
ゴトク素材はST-310のスペックに記載されていませんが、スチールからステンレスになっています。
価格は2,000円高く。
スペック表ではこのぐらいの違いですが、表以外の部分の違いが大きいです!
次項で詳しく説明します。
ST-340 細部の紹介
こちらが収納状態。脚を一方に折りたたみ、遮熱板を倒すと折りたたみ完了。
決して難しくはないですが超カンタンでもない、説明書を読めばたぶん誰でも問題なくできるレベル。
付属の収納ポーチ。単なる巾着ですが、無いより嬉しいですね。
この巾着にクッション性などはないので、荷物コンテナに適当に放り込んで収納したい方は別売のポーチを購入するか、タオルなどでくるんで守ってください。
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ST-340とST-310との最も大きな違いは、バーナーヘッドが大型化したという点ですね。
直径が45mmから66mmに拡大しています。
これによって一点集中しない炎を出して、ムラなく火力を伝えることができるようになりました。
ST-310で流行っていた、100均のお菓子の型をヘッド下の受け皿に乗せて風防にする改造はできなくなっています。
風防の純正オプションですが、現時点では無いです。
ST-310のウインドスクリーンST-3101は対応しないようですね。
社外品でバーナーヘッド付近を覆えるものがありますが、何かあった際にメーカー保証対象外になります。
何も無くてもヘッドを覆うということが個人的に怖くてできないので、私は使いません。
私はこの手の外置きタイプの風防で運用しています。
風がある時は、やはり無いよりあった方がお湯が沸く時間を短縮できますよ。
バーナーヘッドがむき出しなので、風の影響は受けやすいと言えます。
CBガス缶のセットは、黒い樹脂の出っ張りにガス缶の切り欠きを合わせて、右方向に軽く回すだけ。
CB缶の規格は統一されているので、安売りのガスも使用可能。
(ただしメーカーは自社のガス缶を使用することを前提に諸々を保証している、ということをご理解ください)
横から見ると一目瞭然ですが、ST-310でオプションだった点火アシストレバーがST-340では標準装備になっています。
マイクロスイッチみたいな点火ボタンは、奥まっていて押しにくいですからね。
アシストレバーを押し下げる感じで着火します。
ゴトクの隙間ですが、約62mm。
これはST-310よりも広い隙間になります。
安定して乗せるには、鍋の底が80mm以上だと安心。
飯盒2型を載せてみました。
安定していて、かつ炎も底面に広く当たります。
こちらは一般的な320mlシエラカップ。底面直径は約74mm。
ギリギリ感はありますが、載らないことはないですね。
テーブルが傾いていたり、雑に載せたりすると大惨事になります。
EPIチタンマグ330ml、直径86mm。しっかり載ります。
ド安定ということはなく、適当に置けるものではないですがw
バーナーヘッドが大きいため、火力を上げるとマグのハンドル部分まで熱くなりがち。
熱くて口を付けられないとか以前に、そもそも素手では持てなくなります。
ホーローのゴトクを置いてみました。脚がゴトクの溝にぴったりハマり、安定します。
富士ホーロー株式会社の商品で、以前WILD-1で購入していました。
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ある程度大きい鍋しか使わない人には不要です。
お持ちのクッカーを載せてみて、ストレスを感じるようならおすすめ。
細心の注意が必要なシエラカップを、適当に置けるようになります。
レギュレーターですが、低温での効き具合に関しては正直よくわかりません!
気温一桁ですと、ノーマルガスでは火力低下しました。
低温対応のパワーガスなら普通に使えましたね。
冬でもノーマルガスが使えるようになるわけではなく、やはり低温対応のガスは必要になります。
何度までイケるかは、比較実験しないと分かりませんね。
ST-310で一般的だった脚へのシリコンチューブ装着ですが、ST-340はゴトク素材がステンレスになり熱伝導しにくくなっています。
使用直後に脚を持っても、下の方なら大丈夫。
テーブル上での滑り止めにはなるので、装着は決して無意味ではないです。
無くてもツルツル動くようなことはなかったですね。
ガス缶もテーブル面に当たるので、接地面積がそれなりに大きいからでしょうね。
結局ST-340は買いなのか?
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結局このバーナーは、買いなのかどうか。
結論から先に申しますと、ST-340レンジくんはとても良いバーナーで買って損はありません。
あのST-310の改良新製品ですから、当たり前と言えばそうなんですが完成度たっけーです。
私の手持ちのバーナーですと組み立て不要でお手軽なUS-700が使用率トップでしたが、レンジくんはヤツを超えてきそうな気がします。
CBガスボンベで通年で使えるという点で、キャンパーテンプレ装備の一角を担いそうな予感。
バーナーヘッドやゴトクのサイズ的に、ファミリーキャンプでも使えるシングルバーナーと言えます。
ソロキャンプしかしない方でも、火力が上がっていますしアシストレバーも最初から付いているので、ST-310ではなくST-340を使う意味はあります。
現在ST-310を使っていて色々カスタム済み、シエラカップやチタンマグ、マキネッタを使用している方は買い替えるほどではないです。
月面探査できそうなデザインもかっこよく、収納サイズも十分コンパクト。
組み立てと収納は、初見で誰でもできるほど簡単ではないです。
機械に疎い方には、タフまる系統のカセットコンロ型の方がおすすめです。サイズは大きくなりますが。
今後はたくさん使って出番も増えてくるでしょうから、気づいたことがあれば追記します。
オプション品のテーブル(ミニマルワークトップ)なんかもいずれゲットして、記事にしたいと思います!
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