自立式のツーリングテントを探しているだけで11選になった記事
手持ちテントを振り返った前回の記事の続きです。
バイクで使うツーリングテント、それも自立式のテントを探すの巻。
自立式テントというのは、ペグやロープで引っ張って支えなくても自分で立つテント。
一般的なドーム型テントの場合、湾曲させたポールを交差することで幕体を支えます。
今回は現在市場に出回っているテントで、ツーリングキャンプに適している商品をどんどん挙げていく記事ですよ。
選定にあたっての最低要件はこちら。
- 自立式
- 前室がコンロ使用可能な程度に広い
- バイクの荷台にムリなく積める
この条件を満たす良さげなテントを探していたら、予想外に多く11種も見つかりました。
お時間のある時にご覧ください。
コールマン ツーリングドームLX
まずはコールマンの大ベストセラー、ツーリングドームLX。
写真のダークオリーブ色は、Amazon限定カラーです。良い色ですね。
ツーリングキャンプ用のテントを語るにおいて、コールマンのツーリングドームは外せません。
ソロでも1~2人用のSTではなく2~3人用のLXなのは、悪天候時にテント内で過ごしても広々していた方がいいからです。
中で寝るだけならSTでもいいですが、重さ1kgちょっとしか変わらないのでLXが良いでしょう。
ポールがFRPなので、これがアルミなら完璧超人です。
FRPなら必ず折れるというわけではありませんし、強風の時はホテルや健康ランドに避難すればいいんですけどね。
アルミだって曲がったりしますしw
お値段的にも財布に優しく、初心者からベテランまで幅広く使われているのも納得のテントです。
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2021年モデル(楽天リンクのほう)はフロントパネルが白系なんですよね。
どちらかというとAmazon限定の濃い緑一色の方が好きです。
あと、ダークルームを採用したツーリングドームLX+という商品も2021年に追加されました。
もう発売されていますが、ネットでは転売価格だらけなのでリンクは張りません。滅せよ転売屋。
実店舗で定価で購入できますので、そっちで買いましょう。
暑い時期もダークルームで温度上昇を抑えられるし、ベンチレーターも普通のLXより増えています。
参考記事(ハピキャン):【コールマン展示会速報】2021年新製品のテント6選を徹底紹介!
寝坊しそうだから普通の方でも良いかなー。
ロゴス Tradcanvas ツーリングドゥーブル・DUO-BJ
ロゴスのTradcanvas ツーリングドゥーブル・DUO-BJ。
インナーサイズ的にはコールマンのツーリングドームLXに相当します。
ロゴスの以前のツーリングテント製品は黄色などのビビットな色で、おじさんにはキツめでした。
現行品は落ち着いた色で、これだけでも好感がもてます。
前室がかなり長~くしゃくれていますね。
ドゥーブルは「しゃくれ」という意味かと思ったら、ダブルという意味のようです。
過去に現物を見ましたが、これもかなり良いテント。
このクラスのツーリングテントで、スカートが付いているのは珍しいですね。
長いしゃくれアゴ 前室には250CCクラスのバイクも置けます。
実際置くと出入りの時に邪魔そうに思われますが、1人通れるぐらいのスペースはありました。
パネルは閉められなくなりますが、夜露から愛車を守ることができるのは大きなメリット。
ここにイスやテーブルも入れられますからね。
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お値段はコールマンより少し上がりますが、ポールもアルミ合金ですし、重さは4.9kg。
マイナス点は収納サイズが67×20×20cmと、アゴ同様ちょっと長めなぐらい。
これが60cmだったら色んなバイクに積めていいのにね~、と思っていたら。
ロゴス Tradcanvas リビング・DUO-BA
あるんですよ奥さん!収納サイズ60×20×20cmのテントが。
Tradcanvas リビング・DUO-BAという新製品で、高さも40cm高い180cmになっています。
小川のヴィガスの居住性をもったツーリングテントですよ。
バイクが置ける大型前室もそのまま。
高さが高くなると風には弱くなりますが、2倍になったわけじゃないので誤差みたいなもんです。
全高が高いと、アゴのしゃくれ具合が目立たなくなっていますね。
腰を曲げずに行動できる範囲が広がるのは、じじいには嬉しいところです。
ツーリングドゥーブルより重く5.4kgですが、その差わずか500g。
収納サイズは逆に小さくなっているというね。
ツーリングドゥーブルの長さはなんだったんでしょう。アゴですか。
完全上位互換と言ってもいいので、もし選ぶならリビング・DUO-BAでしょう。
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モンベル クロノスキャビン2
こちらもバイクキャンパーにはおなじみ、モンベルのクロノスキャビン2型。
広さ、高さ、重さ、収納サイズ、価格、どれをとってもちょうどいい塩梅。
ソロキャンプを始めたい、という人におすすめしているテントですから。
明るめのドラえもんカラーがちょっと気になりますが、逆に赤いハンギングベルトと黄色い鈴を吊るして開き直ってもいいかも。
カラーバリエーションはオレンジもあります。
ドラミちゃん、と呼ぶにはちょっと色が合いません。
乱造されたドラえもんズを探せば、誰かこの色がいるでしょう。
何の話をしているんでしょうね。
色についてふざけて書いていますが、もちろんテントは文句なしに良いテントです。
それだけにキャンプ場で被る率も高いですが、ムリして変てこなテントを選ぶより被った方がずっと幸せです。
商品リンク:公式オンラインストア
キャンパルジャパン ステイシーST-II
こちらもツーリングキャンパーにはベストセラー。ステイシーST-II。
写真は新色のサンドカラー。
前室はロゴスやモンベルに比べると、少し狭くなっています。
それでもソロではちょうど良くむしゃぶりつくせるサイズ感。
強度や重量、収納サイズなど、小川らしいバランスでとても良くまとまっています。
カーキも良いですね。フラップのピンク色はそれほど気になりません。
あまり難癖をつけるところがなくてつまらないです。
しゃくれてるとか言いたいですよ。
ステイシーはまず間違いない選択でしょう。
国産なのに名前が外人っぽいけど、別にマイナス点とは言えないです。
そんなの問題にしたらスザンヌはどうなるんでしょう。
ヘキサゴンファミリーを敵に回す気はありません。
名前の由来が「捨て石」で、誤発注した生地が余って会社も破産して、やぶれかぶれに付けた名前とかだとドラマ性がありますね。
...たぶんないです。素敵でもないやん。
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OGAWA製品は昨年から品薄が顕著で、ネット通販ではなかなか手に入りにくくなっています。
モノによりますが、直営店のグランドロッジ実店舗に行けば意外と大丈夫。
バイク用品メーカーのデイトナコラボ品もあり、そちらはネットでも買いやすくなってます。
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スノーピーク ミニッツドーム Pro.air 1
スノーピークはソロ用テントをいくつか出していますが、現行製品でツーリング用ならミニッツドーム Pro.air 1でしょう。
アメニティードームS、ランドブリーズPro.1も普通に使えますけどね。
こいつはその名前の通り、設営が簡単。
とはいえ1ミニッツでは立たず、10ミニッツは必要。
重量も2.95kgと、アメニティードームS、ランドブリーズPro.1より格段に軽いんです。
他のテントより価格はお高くなりますが、高い機能性などを考えると納得できるレベル。
価格は高くてもテントの全高が低いのがスノーピークのソロテントです。
布をケチっているんじゃなくて耐風性を高めるため、あえて低くしているんです。
前室も広さはともかく高さが低めなので、雨キャンプ時はタープが欲しくなりそうな気がしますね。
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これも取り立てて大きな欠点らしい欠点はないです。
Pro.ラインで長く使えることを考えると、それほど高すぎるということもないでしょう。
テンマクデザイン テンゲルスタンダード
まーたテンマクかよ、という声が聞こえてきそうですが。
良いものは良いんです!
テンゲルスタンダードはバイク界隈の有名人、小林 夕里子さんのブランド「nomadica」とのコラボテント。
バイクで世界を旅する小林さんが考えただけあって、ツーリングキャンプでかゆいところに手が届く仕様です。
タープなしでも良さそうでしょう?
インナー内部にポケットが豊富にあるし、ソロなら荷物詰め込んでも余裕あります。
新色で黄系のヤマブキ色も登場しました。
私のバイクとは、明るい緑よりこっちの色が合いそう。
このテント、「テンゲルスタンダード」が出る前は「テンゲル」という名前だったんです。
テンゲルは耐水圧がスタンダードより高い2000mm、ポールがアルミで、シェルター使いもできて、フロントのひさしもニョーンと伸びてタープのようにできるテントでした。
私はむしろこっちの方が好きですが、残念ながら廃盤です。
中古市場で、まだ買おうと思えば買えます。
スタンダードは耐水圧が1500mm、ポールはFRP、ひさしも伸びません。
その分、価格を安く抑えているので買うメリットは十分ありますね。
実際にキャンプ場でもちょくちょく見かけます。
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DOD ライダーズバイクインテント
バイクキャンプを語る際に、DODも忘れてはいけません。
おそらく中の人に、かなりバイク好きがいるブランドです。
このバイクインテントも、名前の通りバイクを入れられるようになっています。
バイクは250CCのカワサキ エストレヤですかね?
前室にバイクを入れても、一人くつろげるだけのスペースがあります。
私のCT125も全長2mぐらいなので大丈夫でしょう。
気になる点はこれ、ワンタッチテントであること。
人によってメリットでもあり、デメリットでもあります。
私の場合はテント設営・撤収があまり苦にならない種類の変態なので、普通の構造で良いです。
ワンタッチ機構のメカが壊れた時に、自分では簡単に直せないというデメリットの方が気になってしまいます。
もしこの機構が壊れるぐらいの強風だとしたら、FRPポールも折れるでしょうけどね。
気にしすぎかもしれないですね。
他の部分、重さや収納サイズ・重量などはバイクならまったく問題ない感じです。
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DODにしては、ネーミングが真面目ですよね?
「バイクハイルヤーツ」という名前だったら買いたくないと思いますがw
ホールアース EARTH TRIPPER 2.0
ツーリングテントの話をTwitterでつぶやいた時に教えて頂いたのが、WHOLE EARTHのEARTH TRIPPER 2.0。
WHOLE EARTH(ホールアース)、ご存知ない方もいらっしゃるでしょう。
ゼビオのプライベートブランド商品で、ヒマラヤで言うところのビジョンピークス。
アルペンで言うところのサウスフィールドです。
ホールアースの存在はもちろん存じておりましたが、このテントはまったく知りませんでした。
商品説明を見ておりますと、実に良さそうなんですよね!
予期していない伏兵に刺されました。
キャプテン翼で言うと、翼や岬ではなく、来生・井沢・滝の修哲トリオですらなく、岩見にゴール決められた感じ。
岩見くんは確かDFだと思っていたら、何かのカード情報ですとMFのようです。
南葛小からの最古参メンバーなのに、小田とどっちが短髪出っ歯でどっちがスネオヘアーだったか忘れられがちな岩見。
お世辞にも目立つ存在ではないWHOLE EARTHでしたが、今回のEARTH TRIPPER 2.0はなかなかどうしてエース級です。
小学校では賑やかしのチームメイトだったにも関わらず、中学でライバル校のキャプテンとして登場した浦辺ぐらいに昇格しました。
浦辺はWikipediaによると、最終的には日本代表のベンチ入りしたようですよ。すごいですね。
皆さま岩見や浦辺よりEARTH TRIPPER 2.0が気になるでしょうから、リンク貼っておきます。
2.0じゃない普通のEARTH TRIPPERも、まだ普通に売っています。
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スカートやドア部分のメッシュ有無が違うようですね。
2.0は7.5kgとちょっと重いんですが、旧盤(1.0?)の方が5.45kgと軽いです。
冬に中でストーブを使うんじゃないならスカートは不要ですし、この小さいサイズのテントでストーブは危なくて使えないので、1.0でもいいんじゃないかと。
これは好みの問題も大きいですね。
NEMO ダガー リッジポーチ 3P
ここまで日本のブランドばかりだったのでラストは海外製品、NEMOのダガー リッジポーチ 3P。
厳密には自立式ではなく、半自立式の略して半立といったところですがすごく良さそうな新商品なんです。
大きな前室がありながらも、総重量は3.03kgという軽さ。
デザインもシュッと洗練されていて、かっこいいですよね。
まさにダガー、切れたナイフのようです。
インナーのメッシュが閉められない形で、そこはあまり私好みではないです。
個人的にはメッシュとクローズ、自分で開閉具合を調整できる方が好きですね。
寒い時は通気性確保よりも閉めて調整できる方が大事だと思っているので…
メッシュ解放だからといって、インナーテント内を風が吹き抜けるようなことには滅多になりませんけど。
フロントが閉められるのは良いですね。風にも強そう。
収納サイズの情報がありませんが、長さ50cm以下であることは間違いないようです。
価格はスノーピークのミニッツドームより高くなります。
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もう少し小さいダガーリッジポーチ2Pというのもありますが、価格も重さも大差ありません。
バイクなら余裕をもって3Pで良いでしょう。
発売したてでレビューなども全然ありませんので、ブログネタ的においしいというのはありますw
11選まとめ・どのテントも一長一短!
結果的に11種類(デイトナバリエーションも入れれば12種)も上げてしまいました。
ちょっとやりすぎたと思いますが、謝りませんよ。
魅力的な商品をいっぱい出しているメーカーさんのせいですからね!
価格が手ごろなのはツーリングドーム、テンゲルスタンダード。
バランス良くて間違いない選択はクロノスキャビン2、ステイシーST-II。
耐久性があって長く使えそうなステイシーST-II、ミニッツドーム。
居住性の良さならTradcanvas リビング・DUO-BA。
設営撤収の速いライダーズバイクインテント。
他人とあまり被らなさそうなEARTH TRIPPER 2.0。
広いのに軽いダガーリッジポーチ3P。
どれを選んでも大外しはしなさそうですね。
そういうのを選んだので、当然と言えば当然ですが。
まだ検討段階なので実際に購入する時期は未定ですが、店頭で見かけて衝動買いしてしまう恐れもあります。
もちろん購入時には報告&レビューしますので、続報をお待ちください!
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