サーカスTCにDODカンガルーテントSを入れてみた
以前購入していてずっと張れていなかった、DODのカンガルーテントのレビューです。
まず前提として、カンガルースタイルについて触れておかねばなりません。
カンガルースタイルとは
大きいテントの中に、もう一つ寝室用の小さいテントを張ること。
母親が子供をお腹の袋で飼育するカンガルーになぞらえて、こう呼ばれる。
冬は暖房効率の上昇、夏は虫除け効果が期待される。
参考文献:民明書房「近代オートキャンプとおすすめ刑罰55選」
百聞は一見にしかず、ご覧ください。
外側の三角テントはテンマクデザインのサーカスTCで、ポールの右側にちんまり鎮座ましますのがDODのカンガルーテントSです。
早速、くわしく見て行きましょう。
2019年3月5日追記
この記事内のDODカンガルーテントSは、2018年のわずかな期間に流通していた旧モデルです。
現在販売中のものとは仕様が異なりますので、異なる箇所は追記しておきます。
色もベージュからタンカラーになっています。
収納サイズは直径17.5×長さ72cm、重量3.8kg。
もう少し短くなれば色々なバイクに載りますが、まぁこんなもんでしょう。
重さは一般的なキャンプ用イスぐらいですので、気になりません。
2019年3月5日追記
2019年モデルの収納サイズは直径21×長さ70cm、重量4.3kgです。
重く、太く、長さは少し短くなっています。
標準で黒いグラウンドシートが付属します。これはうれしいですね。
ヘタってきたら、このシートだけも購入できます。
Sサイズ用の型番はGS2-548、お値段3,240円です。
テント四隅のワンタッチバックルと簡単合体。
収納は付けたままできますし、濡れていたら先にテントだけ収納することも可能です。
畳まれているてっぺんを見つけながら、テントの四隅を広げていきます。
折り畳み傘に近いような、遠いような。
てっぺんをつまんで持ち上げつつ(左手)、下のジョイント部を持ち上げます(右手)。
力は全く必要ありませんが、四隅のポールがうまく伸びていないと持ち上がりませんので、途中で止まる時は強引にいかずに確認しましょう。
ジョイント同士をガッチャンコと合体させます。
力はそれほど要らず、女性でもできますが赤ん坊には無理です。
ただし赤ん坊でも範馬勇次郎ならできそうです。
非力な私でも、1~2分あれば建てられます。
ジョイント部分の拡大図。
幕体を吊っているフックは付けたまま展開、収納できました。
設営に関してはこれで終わりで、ペグはお好みで。
他のテント内設置なら、せいぜい1~2本も打っておけば十分でしょう。
4本の細いペグが付属しています。
イン・ザ・サーカスTCの図。新品なのでシワシワです。
ポールについている袋は、手を挟んだりアウターに傷つけないための配慮ですね。
「必要なければ切ってね」と説明書に書いてありました。
別角度から。サーカスTCの床面積の半分弱を占めます。
ペグが不要な理由が分かりますよね。強風だと、先にサーカスの方が飛びますから。
薪ストーブとの共存は、煙突の取り回し的に微妙かな?
これは以前ソロで薪ストーブを使った時の写真。
カンガルーテントの角度を調整すれば、行けそうです。
テント内部には小物ポケットが左右に一つずつあります。
フロアは耐水圧5,000mmのPUコーティングされたポリエステルで、直接寝ると劣化が加速しそうなので何か敷いた方がいいですね。
天井にランタン吊り下げ用のリング。
自前でS字フックを持っておくと、さらに使いやすいです。
四面メッシュになりますが、正面以外の三面は上辺にジッパーが無く、開放状態です。
コストダウンのためか、通気性確保のためか分かりませんが、「カンガルーとして使うので雨も風も直接受けない」という前提ならアリですね。
実際に使ってみますと、全閉でも息苦しさはありませんし冷気の吹き込みもありません。
フロアサイズは220×150cmですので、ちょうど2人並んで寝るとピッタリです。
2人で使うと荷物を置くスペースは少ないですが、カンガルーなら外側のテントに置けます。
ソロなら荷物も置けて、快適サイズです。
気になる点がいくつか
最後に、DOD カンガルーテントSの気になった点をいくつか。
幕体のコットン部分は、安ホテルのシーツぐらいの薄さです。
夏は涼しそうですが、冬はギリギリの薄さじゃないかと。
サーカスTCのように、アウターテントにはスカートが付いていないと寒いでしょうね。
2019年3月5日追記
重量および収納サイズが太くなった、つまり生地は厚くなっていると思われます。
現物の確認取れ次第、追記します。
ポールやジョイントは割と安っぽい感じで、もし壊れるとすればここです。
ただし、カンガルーテントですのでアウターが先に壊れない限りは、寝ている最中などに壊れることはまず無いでしょう。
設営、撤収の際に曲がらない方向に曲げるなど、無理な力を加えたりしなければ大丈夫そうです。
割と辛辣なことを書きましたが、良い商品だと思いますよ!
「カンガルーテントのインナー」と用途を限定することで、削れるものは削ってコストダウンを図っているのは企業努力が見えて好感がもてます。
コットンに糸くずがいっぱい付いていたり、グラウンドシートに足跡があったりと中華品質は垣間見えますが、払えば落ちるものなので許します。
2019年3月5日追記
新モデル
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2019年新モデルの標準価格はオープンプライスです。
市場価格は旧モデルより1,000円ちょっと高めで動いています。
旧モデルは売り切れ後、なかなか在庫復活せずにフェードアウトしてしまいました。
同シリーズの3人用Mサイズは、サーカスTCには入りません。Sでギリギリなので。
二股ポールを使えばMサイズも入ると思われますが、二股の良さが失われます。
夏に使うなら純正のハーフインナーも良さそうですが、冬にストーブも使うならこっちの方が良さそうな気がします。
注:カンガルーテントの中にはストーブ入りません。こんな小さいテントに入れたらダメですよ!
また、純正インナーで薪ストーブの煙突取り回しは、現状難しいと思われます。
その後も使ってみていますが、夏はメッシュにすることで虫を避けられます。
冬は人間から発する熱がこもるので、暖かく。
なんと言っても、純正インナーより設営がずっと簡単で1分で建つというのが最大のメリットですね。
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