キャンプデビューする親は一人でテントぐらい建てられるようになろう
夏休み、キャンプデビューされる方も多いですよね!
ちょっと暑いですが長期のまとまった休みですから、夏休みに家族で思い出作りキャンプ。
ベタですが良いレジャーですよね。
先日のキャンプで、実際にあった一コマです。
設営が終わって空を見ながらぼんやりタバコ吸っていますと、隣のサイトに家族連れがやってきました。
若いご両親と、小さい子供が3人。
上の子が小学校1~2年生ぐらい、真ん中の子が幼稚園年長~小1ぐらい、下が2歳前後。
ご両親は到着するなりテントの設営を始めました。
それは別に普通の光景で、特に珍しくもないですね。
特にご挨拶などは無かったですが、私は別に気にしないです。
目が合えばこちらからしますが、特に合いませんでしたし。
1時間経ち、2時間が経ち。
全然テントが建たないんです。
建つかと思えば向きを変えて、入れていたポールを抜いたり差したり。
もう行くか、と思いきや進まない。
今度こそ行くか。
行かない。そして戻る。
どこで詰まってんのか気になりますが、お父さんのプライドもあるでしょうし遠くから見るにとどめていました。
助けを求められれば、いつでも行ける心の準備だけはしていましたが。
薪を無意味に組んだりヒマさをアピールしてましたが、こういう人はあまり声をかけてくることはないです。
テントは国内有名メーカーの2ルームテント。
クロスポールの取り扱いは分かりにくいですが、決して超高難易度というわけではないです。
おそらくこの日、初めて建てるのでしょう。
奥さんは旦那さんの手伝いをしています。
一緒に説明書を見たり、ポールを支えたり。
そんなとこ支えなくても大丈夫やでというところを支えたりしていますが、それはまぁ良いでしょう。
子供たちはサイトの周りでボール遊びをしていました。
テント設営中は、子供たちは野放しです。
隣のうちのサイトはもちろん、通路挟んで向かいのサイトにもボールを追って入って行ったり。
上の子2人は「よそのサイトに入ったらいけない」ということを理解しているようで、入ってきたら「すいませーん」と謝ります。
下の子は理解できる歳じゃないので、ガンガン入る。
それを追いかける上の子たち。
別にちょっとぐらい入られても、小さい子のすることなので怒りはしません。
「大丈夫だよ~」と返事してあげます。
親は絶対気づいているはずですが、こちらに何も言いませんでしたが。
ご両親が、上の子たちに怒るんですよ。
「ちゃんと下の子を見ておけよ!」
「ほんとお前は使えねーな!」
「〇〇(下の子)から目を離すなって言ってるだろ!」
いや、お前や
まず子供は大人が見ていないとダメでしょう。
道志でキャンプしてた女の子が消えた事件知らんのか。
満足にしゃべることもできない未就学児を、ちょっと先に生まれただけの小学生に見させんな。
うちの奥様が文句を言いに乗り込みそうでしたが、そこは止めました。
もちろん私も腹が立ちますが、子どもの前でその親を叱責するというのはとても難しいことです。
反対隣りのサイトの人も、心配そうに眺めていて何度か目が合いました。
また後から近くのサイトに、別な男性キャンパーさんが1人で来ました。
1人で6人用ぐらいの大きなドームテントを建て始めて、30分ぐらいで張り終わりました。
ソロにしては大きなテントだと思っていましたら、奥さんと小さい子供2人が登場。
場内の遊具や広場などで遊んでいたようですね。
細々したキャンプギアは、家族で談笑しながらセットしていきます。
これ。これですよ。
奥さんが子供を遊ばせて見ている間に、旦那さんが1人で設営を終わらせる。
小さい子どもがいる家庭では、この形が理想じゃないかと思うのです。
子供が戦力になる年齢でしたら、設営を手伝わせるのも良い教育になります。
家族みんなでテントを建てる、それはまた良い思い出になります。
もちろんそれは大人の目の届く範囲で行うことです。
子供により小さい子の面倒を見させるのは、どう考えても違うでしょう。
後から来た家族に遅れること1時間、ようやくテントが建った最初のご家族。
今度はタープを張り始めました。
天気安定してるし日陰だしサイト狭いしタープいらんやろ~、とは言え買っていれば建てたい気持ちは分かる。
これも当然なかなか建たず、全部終わったのは18時過ぎ。
子供たちは遊びに行くこともできず。
夕食はどうしたのか分かりませんが、作って食べている気配はありませんでした。
設営後にすぐ車でどこかに行ったので、恐らく18時半まで入場できる近くの温泉に行って食事も済ませたのかと。
このご両親、普段からモラハラ親というわけでもないと思うんですよ。
子供たちが両親に怒られていたのは設営中だけで、あとは静かでしたので。
設営がうまくいかないイライラを、子どもにぶつけてたんでしょうね。
子どもたちが可愛そうで、後味の悪いキャンプになりました。
この事例から学べることはいくつかありますが、まず父親(または母親)1人でどうにかテントを建てられるようがんばってほしいです。
コロナ禍の昨今は設営講習会なども開催されていませんが、まず説明書を繰り返し読む。
説明書を見なくても分かるよう、設営動画を何度も見直す。
初めての2ルームテントでも、そのぐらいやっておけば1人でも2時間かかることは無いです。
家族で行く前に、一度ソロで設営だけしてみる(試し張り)というのもちょっと面倒くさいですが良い方法です。
お父さんがテントを建てているその間に、奥さんが子どもたちを見る担当に。
子どもたちをじっくり遊ばせてあげられます。
親も子供も良い感じに疲れて、夜はよく眠れるでしょう。
子どもを怒る前に、自分が至らないせいでこうなっているという可能性に気づいていただきたい。
気づいてもどうしようもなければ、ちょっと深呼吸して周りを見回して。
暇そうなおじさんがいたら、声かけて手伝ってもらえないか聞くのもいいですよ。
撤収などで忙しかったら断ることもあるかもですけど、暇なら喜んで手伝うので。
手伝えない場合も、良い方法ぐらいは教えてあげられるんじゃないかと。
家族全員が楽しい思いをするために、親がちょっと頑張りましょう!
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