軽くて薄くてよく燃える万能焚き火台・TOKYO CRAFTS 焚火台マクライト レビュー
キャンプブームで色々なキャンプギアが増えましたが、最たるものは焚き火台ではないでしょうか。
色々なメーカー、ブランドがこぞって発売している印象があります。
一見似たような形はあれど、実際に使ってみるとそれぞれ特徴が違うんですよね~。
本日紹介するのも新進気鋭のブランド、TOKYO CRAFTSさんの焚火台マクライトになります!
※本記事作成にあたり、商品をお借りしております。
TOKYO CRAFTS マクライト
こちらが完成図。本体重量が約735gの軽量焚き火台になります。
スペックはこちら。
材質 | 本体、ゴトク:ステンレス(SUS304) 収納ケース:ポリエステル |
サイズ | 組み立てサイズ(ゴトク除く):W36×D40×H32 cm 収納サイズ(収納ケース除く):W21×D40×H2.5cm |
重量 | 本体:794g / ゴトク:135g |
耐荷重 | ゴトク(スタンド設置):7kg ゴトク(側面パネル設置):7kg 火床:15kg |
生産国 | 中国 |
セット内容 | 本体、ゴトク、収納ケース |
スペックで注目すべき点はいくつかありますが、まず収納サイズが2.5cmと薄い。
ゴトクとセットでも1kg以下と、けっこう軽い。
ソロ~デュオキャンプには十分な耐荷重。
詳しくは実際に使ってみてのお楽しみ!
マクライト 組み立てながら解説
さっそく組み立ててみましょう。まずは箱に入った状態から。
パーツは4つだけとシンプル。
左から火床、側面パネル×2、ゴトクです。
収納ケースも付属します。収納サイズはだいたいA4サイズ。
ケースのフタにはベルクロが付いています。
厚みは約2.5cm、収納ケースに入れると少し厚くなりますがそれでも薄い。
板状なので荷物コンテナやザックの隙間にも入れやすいです。
モバイルノートPCでも持っているんかな、という見た目ですが...
出てくるのは焚き火台でした~!
ステンレスなので指紋が付いて焚き火すると焼き付きますから、気になる人は手袋をして扱いましょう。
角などはきっちり丸めて加工されており、手を切ったりする心配はあまり無いと思われます。
(絶対ないとは言えない)
組み立てですが、まず火床を開き、連結されているゴトクも開いて立てます。
写真の手前がゴトク、つまり組み上がったとき上に来ます。
火床に側面パネルをセットしていきます。パネルの向きに注意。
TOKYO CRAFTSのロゴが外側、かつ地面に置いたときにまっすぐ見えるように。
火床から2cmぐらい伸びている棒の先端を、側面パネルの穴に挿入。
奥まで入れちゃっても大丈夫です。
火床を側面パネルの穴と同じ形に曲げ、側面パネルをたわませながら穴に入れます。
文字で書くと難しそうですが、実際構造が分かると簡単。
側面パネルがはまったら、反対側にひっくり返しまして。
同じように棒の先端を穴に入れて、側面パネルをたわませながら、火床と合体。
できあがり~!
組み立ては簡単とは言えないですが、決して難しいということもなく。
初めてだと3~4分ぐらいかかるかもしれませんが、構造を理解したら1分ぐらいでいけます。
側面パネルの穴が良い感じで、私は中々カッケーと思いますがいかがでしょう。
ゴトクは載せるだけ。
ゴトクが載る棒は一見すると細くて頼りなくも感じますが、側面パネルに挿し込んだ棒とつながっているので、脚が外れない限り倒れず安定しています。
よく考えられていますね~。
棒には溝が掘ってあり、横滑りしにくくなっております。
載っているだけですから、誤って薪や火ばさみを当てたら動きますけどね。
実際に焚き火してみる
それではお待ちかね、実際に薪を燃やしてみますよ~。
地面が砂地なので特に何も敷いていませんが、芝生サイトなどでしたら下に焚き火シートを敷くのを推奨。
長さ30cmの薪を置いてみました。
一番狭い側面パネル間にぴったり収まります。
37~38cmの薪は、真ん中ですとはみ出てしまいます。
斜めにすれば、40cmぐらいまでならはみ出ずに入りそう。
軽量焚き火台でも、火床は決して小さくありません。
私はなるべくノコギリで切りたくない面倒くさがりなので、実にありがたいです。
風が強い日だったので、風防を立てて着火しました。
特に送風せずとも、小割の薪はどんどん燃え始め...
あっという間に良い感じに。
かなり燃焼効率が良い焚き火台ですね。
太めで長い薪は斜めに入れてあげて、それだけでどんどん燃えてくれます。
たまに薪の位置を変えるぐらいで、全く送風しなくても勝手によく燃えました。
調理も至って普通に、全く問題なくできます。
薪をたくさん入れないと火との距離が遠いかな、という気もしますが。
少ない薪で調理時に火力が欲しい場合は、側面パネルにゴトクを載せてしまいましょう。
私も家に帰ってから気づいたのでキャンプ場での写真じゃないんですけどねw
側面パネルの上辺がフラットで、ここも耐荷重7kgありますので普通に大丈夫です。
ゴトクを真ん中より少し奥や手前にずらすこともできますので、薪を入れるときに邪魔にもなりません。
このぐらいの熾火でも調理できますので、ぜひお試しください。
冬はもっと炎出して燃やさないと寒いので、春や秋に。
付属のゴトクですが、幅がちょっと広いので320mlシェラカップがギリギリ載るかどうか。
強い風が吹くと落ちますので、シェラカップより底が大きなクッカーの使用をおすすめします。
灰を捨てる時は、灰捨て場ならひっくり返すだけなので簡単。
火消し壺など直径が小さいものに入れる時は、片側だけ側板パネルを外すと入れやすいですね。
火床がそこそこ大きいおかげで、ソロキャンプに限らず数人で囲んで使っても大丈夫。
ただし複数人分の料理が入った鍋は重く、特にダッチオーブンは耐荷重値をオーバーするので注意ですよ。
燃焼効率が良い反面、風の影響は大きく受けるので風防は用意しておくと安心です。
火床にスリットがあるので真下に灰は落ちますが、思ったよりは落ちませんでした。
風で飛んじゃっているだけかもしれないんですけど。
黒い炭になった薪は落ちずに引っかかるので、落ちるのは主に白い灰です。
購入情報とまとめ
購入はTOKYO CRAFTS公式オンラインストアにて。
2022年に価格改定がありまして、少し値上がりしました。
また、Amazonでも取り扱いが始まっています。楽天は現時点では転売屋しかいません。
焚き火台はかなり色々な商品が出ており、その特性も様々です。
大人数向け、ソロ向け、調理特化、軽量特化など...
この焚火台マクライトの特徴は。
- 複数人でもソロでも使える
- 高い燃焼効率、風の影響を受けやすい
- 組み立て難易度は低~中ぐらい
- 軽量薄型で高い携帯性
- 調理もこなせる
- 価格は割と控えめ
最軽量でも最薄でもないですし、調理についても何でもできるわけではない。
それぞれに特化した形の焚き火台と比べてしまうと、劣る部分もあると思います。
しかしマクライトは1台で一通り何でもそつなくこなせる、バランスが良くて軽量な焚き火台です。
そのためキャンプスタイルに合わなくて失敗、という確率は少ないんじゃないかと。
(焚き火台に重厚さを求める方にだけは合わないと思います)
ソロキャンプデビューの最初の1台にも良いのですが、フィールドに行く前に一度家で組み立て練習はしてください。
どちらかと言えばある程度慣れたソロキャンパーが常に携帯するのに最適な万能焚き火台ですね!
関連リンク:タナちゃんねる
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