雨キャンプへの悪あがき策
キャンプは自然の中でやるものですので、雨などの悪天候もつきものです。
多少の雨であればどうにかなりますが、山のキャンプ場などですとえげつない量で降ることもあります。
事前に道具を準備して、いくらかの心の準備をしておくだけでも違います。
事前準備
日本国内では100%雨が降らないという事はまずありませんので、最低限用意しておいた方が良いものを紹介します。
貼ってあるアフィリエイトは一例ですので、参考程度にごらんください。
カッパ
衣服が濡れますと体温が低下し、風邪をひきます。
ですので、テントやタープを設営する間だけでもカッパがあると安心です。
ゴアテックスなどの浸透透湿素材である必要はなく、安いものでも十分です。
良いカッパを家族分揃えるとかなりの金額になりますので、設営担当のお父さんだけ少し良いカッパ。
他の家族はコンビニや100円ショップで買える安いもので十分だと考えます。
ただし安いカッパは汗で内側から濡れますので、あくまでも短時間の使用となります。
カッパを着て長時間行動する場合、それなりのものを選びましょう。
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ワークマンのこのレインスーツは、透湿の割に安くておすすめします。
子供の林間学校用に買ったんですが、普段は奪って使っています。
タープテント
屋根になるものが無いと、ずっとテントで過ごすことになります。
ツールームテントであれば不要ですが、リビングスペースは広い方が快適ですし、難燃素材であれば焚き火などもできますよ。
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タープの選び方については別の記事がございますので、合わせてご覧ください。
参考記事:ファミリーキャンプにタープは必要です!
私がファミリーキャンプ用に使っているのは、タトンカの1TCです。
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ポリコットン製なので大雨だとタープ下は霧になってしまいますが、火の粉に強いので雨でも焚き火ができます。
割と薄いので、大きさの割に軽量で小さく畳めるのも良いですね。
傘
ちょっとトイレに行く時など、毎回カッパを着るのは面倒なので傘があると便利です。
特にお酒を飲んでトイレが近くなってくると、カッパどころじゃないです(私だけかもしれません)。
折りたたみ傘1本でも、荷物に突っ込んでおくと役に立ちます。
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設営時は両手が自由にならないと不便なため使いませんので、 安いビニール傘でも十分ですよ。
大きいゴミ袋
テントが乾かないまま撤収する時や、頭と手足の出る穴を開けてカッパにするなどに役立ちます。
濡らしたくないものを丸ごと入れられますので、大きいサイズが良いです。
ゴミ袋に限っては、大は小を兼ねます!
私が色々使って、大概のキャンプ道具が全て突っ込めると思ったのが150Lサイズです。
お持ちのテントに合わせてサイズを選んでください。
雨雲レーダー
スマートフォンを持っている人は、雨雲レーダーのアプリを入れておきましょう。
何時間後に雨がどのぐらいの強さで降るか、何分後に雨が止むかなどを結構な精度で教えてくれます。
私はYahoo!の天気予報アプリを使っていますが、特にどこのアプリでも大差無いでしょうね。
暇つぶし道具
特に子供がいる場合、雨でもテントの中で遊べるおもちゃなどがあると暇を持て余しません。
トランプ、ボードゲーム、小型ゲーム機、なんでも良いです。
プラスチックのトランプは水にも強いです。
うちの子供達はゲームばっかりしてますね。
雨の時のタープの張り方
ここで言うタープは、ヘキサやレクタといった「布とポールとロープで張る形」になります。
ワンタッチ式のタープは、形が決まっているので調整のしようがないです。風があって雨が吹き込んで来る時に、高さを低くするぐらいですね。
雨水がタープに溜まってしまうと、水の重さでタープが倒壊します。
こうならないよう、水が逃げるよう傾斜を付けましょう。
ポールを多く使うほど屋根は高くなり居住性は良くなるのですが、反面水は溜まりやすくなります。
あえてポールを数本抜くか低く調整して、傾斜を付けてやりましょう。
ロープで一部をペグダウンして下げてあげることでも、そこから雨が流れてくれます。
起きている時はともかく、寝ている夜中には気づきにくいので、雨が降りそうなら早めに対策しておくことをおすすめします。
荷物を濡らさないために
タープの下に荷物を置いておいても、地面に直接置いてしまうと地面を伝って流れてくる水で濡れてしまいます。
薪が湿ってしまうと焚き火もできませんので、地面に直接置くのはやめましょう。
ラックがあればそれに載せて、なければ荷物コンテナなど防水性が高いものの上に載せておきましょう。
おすすめは、上の写真の「ユニフレーム フィールドラック」です。
荷物の脚代わり以外の用途でも、食器の乾燥やテーブル、テントを速く乾かしたい時などにも使える万能ラックです。
参考記事:ユニフレームのフィールドラック万能説
さらにビニール袋などに入れておくと、より濡れにくくなります。
テントが浸水しそう
テントの床、地面から数cmまでは防水性の高い生地で作られていることが多いので、多少の雨で浸水してくることはありません。
それでも床下には「グラウンドシート」という下敷きを1枚敷いておくと、テント床面の保護のほか、浸水までの時間が稼げます。
しかし大雨ですと、これを超えそうになることもあります。
設営時に晴れていれば、ちょうど水がたまる窪地にテントを張ってしまうこともあると思います。
キャンプ場であればあまり無いですが、川のすぐそばなどにはテントを張らないようにしましょう。
水が溜まってしまう場所に張ってしまった場合、移動できるようなら速やかに移動、できなければ溝を掘って水を逃します。
ただし、芝生サイトなどでは溝を掘ってはいけません。
芝生はキャンプ場の方が大事に育てているものです。
芝生以外の地面でも、深い溝を掘ると転んだりする原因になりますのでやめましょう。
水が流れてくる上流側に、地面を引っ掻く程度に掘っておくだけでも多少変わります。
管理人にサイト移動や溝を掘る許可が取れれば一番良いのですが、夜中などで確認が取れない場合、あきらめて車に避難することも考えてください。
テントが床上浸水するぐらいの雨というのは、なかなかの状況です。
あきらめも肝心
大雨の中を無理してキャンプするより、いっそキャンセルしてしまう勇気も必要です。
特に「数年に一度の大雨!」なんて予報が出ている時は、行ったところで大変なだけです。
直前のキャンセルになってしまうとキャンセル料を取られることもありますが、強行して散々な思いをする事もありますので、慣れていたとしても決して無理しないことです。
黙って行かないのはキャンプ場の方が心配するので、必ず電話を入れましょう!
まとめ
雨キャンプを数回経験して慣れてくると、雨の日はキャンプ場が空いていて快適に感じたりすることもあります。
とは言え、撤収後の泥汚れ掃除なども大変ですので、できれば晴れていて欲しいものですが。
工夫次第である程度快適には過ごせますが、無理せず楽しみましょう!
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