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二次燃焼する薪ストーブ!ワークタフストーブ 380 両面 レビュー

年の瀬も迫り、冬本番です!

これまた楽天ブラックフライデーセールでポチっていた商品ですよ。

 

ワークタフストーブ 380+ 両面VER.

台湾ブランド・Work Tuff Gear ワークタフギアの薪ストーブ、Work Tuff Stove ワークタフストーブです!

Deelightという日本ブランドとのコラボ商品のようですね。

(紹介サイトによっては全く触れていないので、詳細は不明)

日本ではG-Stoveやヘルスポートの正規輸入代理店、株式会社アブレイズさんで取り扱っています。

 

ワークタフストーブは大きく分けてサイズが2種類、380と500があります。

そして先行で出ていた標準モデルが、ガラス窓が正面と正面から見て右側面の2枚。

私が購入したのは、正面と両側面にガラスのある新しい両面モデルの380。

500サイズの設定もあります。

例外的にogawaブランドでワークタフストーブ アカネ 380 という商品があり、こちらはなんと4面全てに窓があります。

 

画像出典:キャンパルジャパン

アカネちゃんはガラスにロッジシェルターがプリント。

「業火に包まれるロッジシェルター」という見ようによっては縁起が悪い絵面が見られますw

私がテント内で使う際は、背面側は壁に向けたいので窓じゃない両面モデルでいいかなーと。

380より大型の500の方が価格が高く、また窓ガラスが多いほど価格が高くなります。

 

ワークタフストーブ両面モデル スペック

モデル ワークタフストーブ380+ ワークタフストーブ500+
使用時サイズ (約)幅26×奥行44.5×高さ216cm (約)幅26×奥行57×高さ266cm
収納サイズ (約)幅26×奥行40×高さ30cm (約)幅26×奥行52×高さ30cm
重量 約8.5kg 約10kg
素材 本体:ステンレススチール
ガラス部位:耐熱ガラス(正面ドア窓、両サイド窓)
収納バッグ:ナイロン
本体:ステンレススチール
ガラス部位:耐熱ガラス(正面ドア窓、両サイド窓)
収納バッグ:ナイロン
煙突直径 約7.62cm 約7.62cm
セット内容 本体(380)×1、シェルフ×1、脚×4、火格子×1、
スクレーパー×1、灰受け皿×1、煙突(35cm)×4、
ダンパー付き煙突×1、煙突蓋×1、収納バッグ×1、ハンドル×1
本体(500)×1、シェルフ×1、脚×4、火格子×1、
スクレーパー×1、灰受け皿×1、煙突(45cm)×4、
ダンパー付き煙突×1、煙突蓋×1、収納バッグ×1、ハンドル×1
標準価格(税込) 59,400円 71,500円

380より500はストーブ本体の長さが10cm長いのと、付属する煙突も長くなります。

ストーブ本体の幅と高さは同じです。

薪をなるべく切らずに入れたい・より高い熱量が欲しいなら500、少しでもコンパクトな方が良いなら380という選び方ですね。

今回の記事でレビューするのは380になりますよ。

 

各部の紹介

付属する収納バッグに入れられた状態。

バッグはナイロン製です。

 

バッグはストーブとサイズぴったりで、追加でオプションパーツなんかを入れるスペースはありません。

開かないよう留めるバックルなども無いですが、ぴったりサイズなので勝手に脱げちゃうこともありません。

その分、出し入れはちょっと引っかかりますけど。

 

バッグの底にはクッション性のある布が縫い付けられています。

これは薪ストーブ本体が変形しにくくなる、嬉しい気配りですね。

 

バッグから出しました~。こんな銀ピカなのは最初だけで、一度でも使えば変色します。

ガラス越しに煙突が見えますね。

 

上の方に煙突が5本、写真では抜いてしまって無いですが先端パーツもここに入っています。

下の方にはロストルや火かき棒、取っ手部品など。

標準パーツは全て炉内に収まっています。

 

前ドアの給気口の内側に、金属メッシュが取り付けられています。

火の粉が飛び出してくるのをこれで防いでくれるんですね。

 

こちらが一番下の煙突になる、ダンパー付き煙突。

本体側にはマイナスドライバーで締め付けられるホースバンド付き。

取り扱い説明書によると、初回だけ組付け後にホースバンドを調整すれば良いとありました。

実際にこのダンパー付き煙突をストーブに差し込んだら、バンドで締めなくても安定していましたが。

他の4本の煙突は普通のタイプで、長さ35cmです。

長さが足りない分はオプション煙突を購入します。

 

Deelightロゴが入った前ドア開閉ハンドル。これは自分で取り付けます。

工具不要で、手で締める感じで大丈夫。

ハンドルを付けたままですと、収納バッグに入りません。

自分で大きいサイズの収納バッグやケースを用意できれば、付けたままでも収納できます。

その場合は変形しないよう養生しないといけませんから、結局毎回付け外しした方が楽じゃないかと思います。

 

ノブが金色になっていますが、旧ロットは黒のようですね。

分解・組み立てを屋外でやっていると、小さいワッシャーを無くすことがあるかも。

ボルトとナットさえあれば一応使えますが、ご注意ください。

 

ボルトとワッシャ、ナットの順番。

間違えたからといってストーブが爆発したりはしません。

使っていて緩んで外れることはあるかもしれないですね。

マニュアルは基本こういった図解のみで、文章での説明はありません。

見れば大体分かりますが、人によっては理解しにくい点があるかも。

 

他の付属品です。

上段左から灰受け、棚、説明書。

下段左からロストル、火かき棒、脚です。

 

続いて脚の取り付け。背面を下にして倒しましょう。

収納バッグを下に敷くと傷が入らないでしょうね(まずお前が敷けよ)。

 

脚はねじ込み式です。あまり強く締め込みすぎないよう、指の力だけで締め込み自然に止まる位置でOK。

強く締めた状態で高温が加わると、抜けにくくなってしまいますので。

地面が斜めの場合、この脚の締め込み具合を調整することで多少の傾き調整が可能です。

 

棚は左右どちらでも付けられます。

上から穴に挿し込むだけ。

レイアウトによって変更してください。

 

反対側。純粋に単なる棚なので、どっちに付けても燃焼には何の影響もありません。

腰に手を当ててビシッと手を横に広げているような、ドヤ感があります。

 

続いては灰受け。使用前に必ずしも引っ張り出す必要はありません。

奥側には切れ込みがあり、少し持ち上がっています。二次燃焼時の通気確保のためですね。

 

外に出した時は、斜めにしてセットします。

使用後は水で洗わなくても良いと思いますけど、外に出した方が掃除はしやすいです。

その時はこうやって戻しましょう。

 

灰受けの上に乗せるロストルです。けっこうガッチリしてますね。

BBQコンロで使えば肉が焼けそうです。

これを分厚いパンチングメタルと交換すれば、ペレット使えるかも?と妄想してます。

屋外実験してからじゃないと危ないので、いずれ機会があればやってみます。

 

セット状態。こんなにキレイなのは今だけ。

これも斜めにして炉内にセットします。

 

付属の火かき棒は、灰受けにフィットする形になっています。

ロストル上の灰をならして落としたり、灰受けに溜まった灰をこれで掻き出すことが可能。

使うのは片付ける時と、燃えが弱くなった時です。

 

手前のところに灰が溜まりやすく、薪を追加する時に灰が外にこぼれてしまうことがあります。

そういう時にも火かき棒で外に掻き出しておくと良いですね。

後ほど説明しますが、ここが塞がると二次燃焼しにくくなってしまいます。

 

煙突組み立て

一番下、薪ストーブ本体に付くのがダンパー付き煙突。

これだけ間違えなければ、あとは説明の必要もないほど簡単です。

 

オプションの45度角煙突を使って、斜めにしています。

曲げた後は当然、もう1回45度曲げ直して上に向けるので2個必要です。

 

幕との接触部は煙突ガード。今回はG-Stoveの36.5cm煙突プロテクターを使用。

これは収納長さの好みと、金具で固定しやすいからですね。

煙突ガードの上から断熱性の高いスパッタシートをゆるっと巻いて、テント側にも同じスパッタシートをクリップ留め。

これで完璧にテントへの熱ダメージは遮断できました。

テントがポリエステルでも大丈夫。

 

使うストーブ、煙突の径によって変わるので自分でテストしてくださいね。

  • ワークタフストーブ380
  • 煙突1番目ダンパー付き
  • 煙突2番目に45度
  • 煙突3番4番目に煙突ガード
  • 煙突5番目に45度
  • 煙突6番7番8番
  • スパークアレスター

という順番なら大丈夫です。

当然ですがストーブ本体に近いほど煙突の熱量も高くなりまして、そこにサーモバンテージでも巻こうものなら発火まっしぐらですよ。

サーモバンテージはメリットに対するリスクが高すぎて、煙突断熱材にはおすすめしません。

 

スパークアレスターです。これもオプション。

付属する煙突トップは傘だけのプレーンな形です。

煙突構成によってはスパークアレスターは無くても火の粉は噴出しませんが、あった方が安心と言えます。

 

特に揺れどめ金具を付けるリングなどはありません。

自分で針金をスパークアレスターの穴に通して付けました。

次回はステンレスリングに変えます。

 

揺れ留めにロープを2方向に結んでペグダウンしています。

煙突を短くまっすぐ上に伸ばすだけなら揺れ止め処置は不要とも言えますが、長くしたり角度を曲げた際は必須です。

テント側の煙突ポートで保持できる形だったら、必須ではないです。

今回のように固定された煙突ガードの後に45度曲げている場合なんかは、ここを支点にして回転しちゃうので必須になります。

 

賢明なる読者の皆様は、既にお気づきかもしれません。

...煙突が斜めですよね。

0+45度-45度で、0にならないという衝撃。

何の誤差のせいなんでしょうね。

ともあれ排気にはまったく問題無いようで、幕からの距離もいい感じに離れるので気にしないことにしました。

 

ワークタフストーブ 一次燃焼と二次燃焼

着火については簡単です。

着火剤を入れて木片を燃やし、小割の薪から徐々に太い薪にしていく。

焚き火の基本とまったく同じで、風の影響を受けないのでまず失敗しないでしょう。

初めは吸気口、ダンパーとも全開で燃やします。

 

初めは針葉樹の焚き付けで火を大きくして、後から広葉樹に移行すると良いですが。

絶対にこのやり方じゃなきゃ火が起きないということはないです。

何せストーブの炉の中は風が無いですから、適当にやっても燃えてくれます。

 

薪を入れると10秒ぐらいですぐ炎を出して燃えるようになれば、炉内の温度も十分に上がっています。

少々太い広葉樹を入れても構いません。

これで通常の薪ストーブと同じ、一次燃焼状態です。

 

煙突も真っ赤になってきます。

このままですと温度が高くなりすぎるので、排気ダンパーを少し絞ります。

この状態で吸気口も閉めますと。

 

鮮やかな炎がゆらゆら揺らめく、二次燃焼状態に。

この仕組みを解説した図が、ogawaさんにありました。

画像出典:キャンパルジャパン クリックで拡大

図は前扉の給気口を閉めた時の空気の流れを表しています。

 

緑の矢印が着火時に全開していた吸気口で、開閉度はユーザーが調整できます。

赤い矢印で示した5つの穴は常時開放している吸気口で、開閉調整はできません。

緑の給気口を閉めますと、前方は赤い方からしか吸気できなくなります。

 

下の給気口から入った空気は直接薪に向かわず、まず灰受けの下に入り暖められます。

 

灰受けの下で暖められた空気は、灰受けの穴と奥側から炉内に供給。

一次燃焼で発生した燃焼ガスがもう一度高温の酸素で燃やされる、二次燃焼になるという仕組みです。

 

給気口を閉めた際に一次燃焼に必要な空気が不足しないよう、窓の下に開けられた穴からも空気が供給されます。

この横穴は炉に直結しているので、薪が爆ぜると火の粉が出てくることがあります。

テントのフロア上に置いて使う時は、スパッタシートを敷きましょう。

 

画像出典:Amazon.co.jp

この窓の下の穴ですが、片側にしか窓がないタイプには開いていないようです。

そのためこのモデルの場合、酸素の供給は前面に頼ることになります。

給気口が埋まらないよう、こまめに灰を掻き出してあげないといけませんね。

完璧にキレイな二次燃焼が見れるのは、穴が開いていない方じゃないかと思いますが。

 

二次燃焼の様子を動画で撮ってみました。

ユラユラとスロー再生のように炎がゆらめいて、見ているだけでも癒やされます。

ゆっくり燃えるのは排気ダンパーを絞っているからですね。

この時で排気は半分ぐらい閉めています。

全部閉めてもダンパーは密閉されないので煙が逆流することはありませんが、煙突が冷えてタールが出やすくなるので様子を見ながら調整します。

 

二次燃焼すると煙が少なく、燃え残りも少なく完全に灰になります。

一枚底板をかませて空気流路を調整してあげるだけで、違うもんですね~。

燃焼効率が良いため薪が燃え尽きるのは速く、太さ10cm弱ぐらいの広葉樹1本が30分もたないです。

 

もう一つ余談ですが、薪を追加するための前扉の開閉が燃焼中に急に固くなりました。

熱が加わって少し曲がったのかもしれません。

開かないわけではなく煙も漏れてこないので、気づかなかったことにします。

 

調理への使用について

天板はそれほど大きくないですが、鍋を置いて煮込んだりお湯を沸かしたり、というのは普通にできます。

フタは開きませんので、スキレットを置いて強火調理などは難しいです。

 

ファミリー用の大きな鍋なら1つしか置けません。

全ての調理をここで済ませるのではなく、「煮込み料理だけ」とか「お湯だけ」と割り切りましょう。

こちらも特にマイナス点ではないですね。

 

棚は保温や乾燥に便利です。

熱くならない程度に温めておけます。

タオルをかけるのは、火事になるかもしれないので止めましょう。

 

撤収と後片付け

まず灰を外に出します。

熾火状態なら火かき棒で掻き出し火消し壺に入れて、消火するという手もあり。

ストーブごと灰捨て場でひっくり返すのは、部品を落としそうなのであまりおすすめしません。

 

十分に冷えたら、煙突を解体。

煙突が抜けにくい時は、CRC 5-56を吹くと良いらしいです。今回は普通に抜けました。

右の方が根本、左が先端に付けていた煙突です。

焼け色が全然違いますね。

ススの付き方も違いまして、根本の方は白っぽくサラサラした灰に近いスス。

先端の方に行くほど黒くて固いススが付着していました。

ダンパー付きは根本から変えられませんが、そこから上は次回使用時に逆に付けていってあげると残ったススが焼ききれます。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

テンマクデザイン ウッドストーブ【M】専用 ステンレスブラシ M(ステンレス柄)
価格:1320円(税込、送料別) (2021/12/9時点)

楽天で購入

 

 

ワークタフストーブ専用の煙突掃除ブラシは、記事執筆時点ではありません。

私はテンマクデザイン ウッドストーブM用を使っています。

長さ的にも煙突に入れてストーブ内に収めて運べます。

 

スパークアレスターですが、ブラシを内側にこすり当てにくく掃除しにくいです。

外側から叩くようにして、なんとか穴に付着したススを落としました。

焚き火台など延焼の危険が無いところに置いて、ガストーチで焼き切ってしまうのも手ですね。

 

煙突のススを払うのには少し時間がかかりますが、それでも一般的な薪ストーブに比べると簡単と感じます。

工具要らずで解体できるのも良いです。

 

購入情報

 

私が購入したのは楽天のウインズショップさんです。

ブラックフライデー期間で、5000円割引クーポンが使えました。

記事執筆時点(2021.12.09)もスーパーセール期間でクーポンが使えますね!

オプションは45度角度煙突を2本、35cm延長煙突を2本、スパークアレスターを購入しました。

使うテントによって調整してください。

煙突ガードは他社製、G-Stoveの36.5cmタイプを使ってます。

これはパンチングメタルだと少ないボルトで金具が付けやすいという、私の都合です。

 

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Work Tuff Stove ワークタフストーブ 専用45度角煙突
価格:1980円(税込、送料別) (2021/12/9時点)

楽天で購入

 

 

これらオプションも私は楽天で買いました。

ブラックフライデー期間もですが、よくある楽天お買い物マラソンなど「購入ショップ数によってポイント倍率が上昇」する期間があるじゃないですか。

ショップ1では送料無料ラインまで煙突を3本だけ買う。

ショップ2でも送料無料ラインまでスパークアレスターと煙突を買う。

ショップ3で高額な薪ストーブ本体を買う。

と注文順序を小細工することで、1店舗で全て揃えるよりも多くのポイントが入手できます。

 

まとめ・発展途上だけどとっても良い薪ストーブ

良い点を列挙していきます。

  • コンパクトになり持ち運びしやすい、ただし車に限る
  • 組み立て・撤収も難しくはない
  • 3方向から炎が見えて、レイアウトしやすい
  • 二次燃焼でよく燃え、煙が少ない

続いてマイナス点。

  • マニュアルで図解しかない項目はちょっとわかりにくい
  • スパークアレスターや煙突に揺れ止めなし
  • よく燃えるので薪をたくさん使う
  • 窓の下の吸気口から火の粉が出ることがある
  • 強度は弱いわけじゃないけど強くもない

特に大きく致命的な欠点はなく、長所の方が上回っていると感じます。

未完成な部分はあっても、そのうち改善してくれれば十分だしそのままでも別にいいかも、という程度ですよ。

ワークタフストーブは長い歴史があるわけではなく、まだまだ進化の途上だと思います。

現状でもおすすめできる薪ストーブですが、今後さらに良くなると期待しています!

 

 

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