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ポール本数で変わる、タープの張り方あれこれ

西の方から梅雨入りの声が届いておりますが、私の住む関東も秒読みです。

というわけで本日は雨キャンプに必須なタープについてのコラム記事になります。

雨キャンプ全般については、過去こんな記事を書いています。

関連記事:雨キャンプへの悪あがき策

 

タープは雨に濡れないために必須の道具ですが、ただ説明書の通りに張ればいいというものではありません!

ここに一工夫することで、快適性と安全性が変わってきます。

ポール本数で変わる色々な張り方と、その特徴、メリットデメリットをご説明します。

 

居住性は高いが風雨に弱い6本ポール

人数がそれなりに(4人以上)いるキャンプと想定しまして、四角いレクタタープを張る時。

ポールを多めに使い、高い天井のリビングを作ると快適です。

上の写真では6本。角にもポールがあることで、端の方も天井が高くなります。

端まで天井が高いので、タープへの出入りが屈まずできて腰が楽ですね。

絵で表すと、こんな感じ。赤い丸がポール、緑の線はロープ。

ポール6本のうち、2本はメインポールで太く長く丈夫なもの。残り4本はメインより細く短くても可。

ロープはメインにかける二股2本と、角を引っ張る1本ロープが4本。

ペグは合計8本必要です。

 

これはあくまでも晴れて天気が良い時の張り方です!

雨降りにこの張り方で張ると、すぐに雨水が溜まって倒壊の恐れも。

雨天時は、いかに雨水をタープに溜めずに流れるようにするかがポイントとなります。

横から風の吹き込みも大きいので、好天時にしかできませんね。

 

バランスの良いポール4本

こちらは同じタープで、ポール4本で張った写真。

角をロープで落とし、傾斜を付けています。

メインポール2本は変わらず、サブポールが2本に減少。

ロープはメインに掛ける二股2本は変わらずで、1本ロープは6本に増えています。

(サブポールに掛けるロープも二股にすると、より安定性UP)

必要ペグ数は10本に増えます。

 

角が落ちていることで雨は自然と流れやすいですが、張りが弱いと真ん中付近に水が溜まります。

まずメインポール同士をピンピンに張って、そこを屋根の頂点とします。

サブポールはメインより少し短めに調整すると、自然に流れやすくなります。

雨の心配がなければ同じ長さでも一向に構いません。

 

雨への耐性、風の吹き込み、居住性、バランスのとれた構成と言えます。

 

素早い設営が可能で耐候性も高いポール2本

メインポール2本だけで、山型の屋根を作る張り方。

6角形のヘキサタープなどでは基本の張り方になります。

見ての通り真ん中以外が低いので有効面積は少ないですが、雨風の吹き込みや西日を遮る効果が高いです。

悪天候に比較的強い張り方と言えますね。

 

メインポール2本、これは変わらず。

二股ロープは2本、これも同じ。1本ロープは最低4本。

ペグは8本。

張る時間もごく短く済む、シンプルな構成です。

有効面積が狭くても構わない、少人数なら毎回この張り方でも良いでしょう。

 

実際に雨が降りますと、赤い矢印のところに水が溜まってきます。

タープを全方向ピンピンに張っていると流せますが、それでも重さで少なからず緩むので、時間が経つにつれちょっとずつ溜まってきますね。

 

 

これは真ん中にロープを結んで、さらに下方向に引っ張ってペグダウンしてあげると流れやすくなります。

天気予報が雨でしたら、降っていなくても最初から付けてしまって構いません。

 

図で示すとこんな感じ。オレンジ色が雨流し用ロープです。

ロープを結ぶループやハトメがなければ、逆に下から使っていないポールで押し上げるという手もありますね。

 

まとめ

メインポール2本と二股ロープ2本は、すべてのパターンで使っていましたね。

このことからお分かりの通り、このメインポールが文字通りタープの基本となります。

真っ先にメインをしっかり張ることが最重要です。

 

居住性 設営速度 耐候性
ポール6本 高い 遅い 低い
ポール4本 中間 早くはない 中間
ポール2本 低い 早い 高い

表にまとめました。

ポールが多いほどタープ下の有効面積が広くなるので、居住性は高くなります。

その反面、雨や風の影響を受けやすくなります。

 

中間の3本とか5本はどうなのか?

あまり奇数本使うことはありませんが、実はこれも状況に応じて使えなくはないです。

天候に応じてポールを抜いたり追加したり、柔軟に対応するのが望ましいと言えます。

風向きや太陽光の差し込み方などに応じて、別に3本や5本使っても全く問題ありません。

 

また、メインポールに対して必ずしも左右対称でなくても良いです。

上の写真ではメインポール2本、後方は下げて、前方にサブポール2本の計4本ポールです。

テントを保護しつつ出入りが楽で、後ろからの視線を遮る、そんな目的での構成です。

 

メインポールとそれを支える二股ロープをしっかり張ったら、あとは状況に応じて変形させる。

風が強い時はメインポールも短くして、全体の高さを低めに。

風がとても強い時は吹っ飛ぶ前に畳む。

自由に柔軟に、雨のキャンプも楽しんでしまってください!

 

 

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